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	<title>学都「仙台・宮城」サイエンスコミュニティ &#187; 動画配信</title>
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	<description>「科学・技術の地産地消モデル」構築による、 持続可能な学都「仙台・宮城」サイエンスコミュニティの形成</description>
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		<title>【ご意見04】「新しい芽の育て方～自由度と創造性～」MEMSの世界的権威・江刺正喜さん（東北大学名誉教授、株式会社メムスコアCTO）からのご意見①</title>
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		<pubDate>Fri, 22 Jan 2021 03:42:53 +0000</pubDate>
		<dc:creator>大草芳江</dc:creator>
				<category><![CDATA[動画配信]]></category>

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		<description><![CDATA[　皆さん、こんにちは。知的好奇心がもたらす心豊かな社会の創造にむけて、仙台で科学教育活動を行っているNPO法人 natural science の大草芳江です。これから世の中を知的好奇心あふれる心豊かな社会に変えていく力 [&#8230;]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p style="text-align:center;">
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</p>
<p>
　皆さん、こんにちは。知的好奇心がもたらす心豊かな社会の創造にむけて、仙台で科学教育活動を行っているNPO法人 natural science の大草芳江です。これから世の中を知的好奇心あふれる心豊かな社会に変えていく力を貯めていくために、皆さまからのご意見を集め、またそれに対する私の考えも述べる形で、YouTubeで発信しています。
</p>
<h2>IoTやAI等を支える最先端技術「MEMS」研究の世界的権威</h2>
<p>
　昨今、IoTやAI、自動運転といった技術の実用化が進み、私たちの生活にも身近になってきていますが、それらの技術を支えるキーデバイスのひとつが、「MEMS（Micro Electro Mechanical Systems：微小電気機械システム）」と呼ばれる技術でつくられるセンサです。
</p>
<p style="text-align:center">
<img src="https://science-community.jp/wp-content/uploads/2021/01/04_01.png" alt="" style="width:650px"  />
</p>
<p>
　そのMEMS研究の世界的権威である東北大学名誉教授の江刺正喜先生から、今回ご意見をいただきました。江刺先生はMEMS研究のみならず、企業支援も熱心にすすめており、紫綬褒章（2006年）など数々の賞を受賞されています。
</p>
<h3>国際イノベーションコンテスト（iCAN）を主催</h3>
<p>
　これまで、この動画でも、natural science の学生や受講生たちが「国際イノベーションコンテスト（International Contest of InnovAtioN：iCAN）」という国際コンテストを目指していることをご紹介してきました。この国内予選は江刺先生が代表を務めていらっしゃるMEMSパークコンソーシアムによって開催されています。</p>
<p>　iCANの世界大会は、これまで中国、ドイツ、フランス、アメリカ、スペイン等で開催されました。2014年に初めて日本で世界大会が開催された時には、私たちnatural science 主催の『<a href="http://www.science-day.com/" target="_blank">学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ</a>』と共催しました。世界10カ国からの代表23チームが開発したアプリケーションをサイエンス・デイの来場者の皆様にも体験いただきました。
</p>
<p style="text-align:center">
<img src="https://science-community.jp/wp-content/uploads/2021/01/04_02.png" alt="" style="width:650px"  />
</p>
<p>
　江刺先生には私どもの科学教育活動にも多大なるご理解とご支援をいただいておりまして、今回改めて教育に対する想いを伺いました。江刺先生からは長いお手紙をいただきましたので、これから２回に分けてお届けします。今回は、「子どもたちが楽しく勉強して、自分でなにかを生み出していこうという、新しい芽の育て方」についてのご意見です。それでは、江刺先生からのご意見をご紹介します。
</p>
<p></p>
<h2>江刺正喜さんからのご意見①<br />
「新しい芽の育て方～自由度と創造性～」</h2>
<p>
　「私はいつも自分の人生を『オタクあがりのものづくり人生』と言っています。私は、中学・高校時代から真空管や出たばかりのトランジスタを使った装置をつくったりするオタクで、それがベースになって楽しんでやってきました。音楽家やスポーツ選手などが小さい時から好きでやってそのままプロになっているのと同じようなものです。オタクっぽい人を育てて楽しく勉強させたいという想いがあります。</p>
<p>　私の若い時は自作でも役に立つものをつくることができました。売っているものよりもよいものが自作でできたりしたので、楽しい思いをしました。どの分野でも成熟してくると、売られているものは立派になって、自作では敵わなくなってしまうこともあります。一方で今は、進んだ技術を上手に活かして新しく開拓することもできます。
</p>
<p style="text-align:center">
<img src="https://science-community.jp/wp-content/uploads/2021/01/04_03.png" alt="" style="width:650px"  />
</p>
<p>
　例えば、『国際イノベーションコンテスト（International Contest of InnovAtioN：iCAN）』というものづくりの国際コンテストが10年ほど前から行われています。高校生や大学生などがセンサなどの部品を使い、スマートフォンのアプリを開発して、役に立つ小形のシステムをつくるものです。仙台で国内予選を毎年開催し、優秀なチームを国際大会に送り出し、そこでも優勝したりしています。進んだ技術を有効に利用する方法を研究と絡めてお手伝いしている一例です。</p>
<p>　やっぱり楽しんで、『こういうふうになりたい』ことを見つけられる過程が教育にあるとよいと思います。教育はどうしても型にはめがちですが、それとは別に自分が生み出せるものにつながるとよいと思います。「学校での先生の教え方が問題だ」とよく指摘されていますが、楽しさを感じさせられないでいるんじゃないかと思うのです。先生もどうしても型にはまりがちで、はみ出た人をどう育てるかが問題です。
</p>
<p style="text-align:center">
<img src="https://science-community.jp/wp-content/uploads/2021/01/04_04.png" alt="" style="width:650px"  />
</p>
<p>
　それは学校だけでなく、社会に出てからの教育の場でも同じだと思います。日本を代表する大企業でも、昔はかなり自由度を持たせていて、それによって新しいことが生まれていました。けれどもだんだん組織化されていくと、自由度がなくなって新しいことが生まれないことは、よくあることです。</p>
<p>　つまり、自由度を如何につくっていくかが重要だと思います。企業も例えば「仕事の何割を自由にやりなさい」と色々工夫しているとは思うのですが、いつも考えていなければ、どうしても言われたとおりにやるだけになってしまいますよね。日本の産業競争力が低下しているのも、言われたとおりにやる人が指導して、新しい芽を出すことが、かなり下手になっているのではないでしょうか。
</p>
<p style="text-align:center">
<img src="https://science-community.jp/wp-content/uploads/2021/01/04_05.png" alt="" style="width:650px"  />
</p>
<p>
　日本でも昔とは違って、多様化している部分や、以前より自由度がある部分もあると思うので、やりようはあると思います。若い人に如何に楽しく勉強して将来のことを考えてもらうかという方針も、時代時代で変わるので、これからどうしたらいいか、一番よいやり方を常に考えていなければいけません。学習指導要領も文部科学省が決め過ぎだとは思いますが、その中で、学校と塾だけではない異なる観点から、子どもたちに夢を持たせる部分を別の活動で補ってやるのがいいのではないでしょうか。
</p>
<p style="text-align:center">
<img src="https://science-community.jp/wp-content/uploads/2021/01/04_06.png" alt="" style="width:650px"  />
</p>
<p>
　ところで、大草さんたちのnatural science では『<a href="https://www.science-and-technology.net/" target="_blank">科学・技術講座</a>』で子どもたちにものづくりを教えていますが、子どもたちが楽しく勉強して自分でなにかを生み出していこうという新しい芽をどのように育てているのでしょうか。」
</p>
<p style="text-align:center">
<img src="https://science-community.jp/wp-content/uploads/2021/01/04_07.png" alt="" style="width:650px"  />
</p>
<p></p>
<h3>知的好奇心こそ新たな道を切り拓く原動力</h3>
<p>
　江刺先生、貴重なご意見どうもありがとうございます。江刺先生はいつもご自身のことを「オタクあがりの人生」とユニークな表現をされていますが、私はオタクの方々を尊敬しています。</p>
<p>　なぜならば、知的好奇心を一時期失って自分の心が死んでしまう思いをした私は、知的好奇心こそが人間の生きる力だと痛感しており、オタクの方々はその観点で見ますと、眩しいほどの知的好奇心と創造性に溢れた存在だからです。そして、これまで江刺先生をはじめとする、一流の研究者の皆様に何百人も取材して確信したことというのが、その溢れ出る強力な知的好奇心こそが、新たな道を切り拓く、まさに原動力であるということです。
</p>
<p style="text-align:center">
<img src="https://science-community.jp/wp-content/uploads/2021/01/04_08.png" alt="" style="width:650px"  />
</p>
<p>
　ですから、私どもは「知的好奇心がもたらす心豊かな社会の創造にむけて」をスローガンに掲げ、人間の内発的モチベーションに根ざしながら、基礎力と創造力を育成することを目指し、科学教育活動を行っているという次第です。
</p>
<p style="text-align:center">
<img src="https://science-community.jp/wp-content/uploads/2021/01/04_09.png" alt="" style="width:650px"  />
</p>
<p></p>
<h3>時代の変化にあった評価の仕組みが必要</h3>
<p>
　そのような意味で、江刺先生からご質問いただいた「子どもたちが楽しく勉強して自分でなにかを生み出していこうという新しい芽を育てる」ことを目指してずっと活動しているわけですが、今回改めてご質問いただいて、そのためには、時代時代の変化に合った評価の仕組みが必要であることに気づきました。</p>
<p>　なぜならば、自分がおもしろいと思うことを形にする喜びも、科学・技術や社会的な観点からそれを評価できる人が適切に評価してくれなければ、子ども自身もそれが価値だと思えずに手放してしまい、せっかくの芽も育たないからです。
</p>
<p style="text-align:center">
<img src="https://science-community.jp/wp-content/uploads/2021/01/04_10.png" alt="" style="width:650px"  />
</p>
<p>
　従来、その評価の中心を担ってきたのは、身近な親や学校の先生たちでした。しかし、現代社会においては情報革命によって技術発展のスピードが加速度を増しているために、固定概念が前提となった個人由来の評価だけでは、適切に評価することが難しくなっています。そのため、現代社会においては、多様な形で評価する仕組みが必要と考えます。</p>
<p>　その観点からも、多様な専門家の方が子どもたちのアイディアを形にした成果を評価してくださる「国際イノベーションコンテスト、iCAN」は非常に重要な場であると思います。
</p>
<p></p>
<h3>アイディアを具現化する力を鍛える</h3>
<p>
　私どもnatural scienceの『<a href="https://www.science-and-technology.net/" target="_blank">科学・技術講座</a>』では、「自らのアイディアを形にしよう」をスローガンに、江刺先生ご指摘の自由度を持たせつつ、そのアイディアを具現化できるだけの科学的な基礎力を徹底的に鍛えています。
</p>
<p style="text-align:center">
<img src="https://science-community.jp/wp-content/uploads/2021/01/04_11.png" alt="" style="width:650px"  />
</p>
<p>
　さらに形にしたアイディアの発表の場として、講師や受講生たちにはiCAN出場を強く推奨しています。また近年は、大学生や高専生がメインだったiCANの出場年齢の下限が中学生まで引き下げられ、『<a href="https://www.science-and-technology.net/" target="_blank">科学・技術講座</a>』の受講生の小中高生にとっても、iCANは頑張れば手の届く、挑戦しがいのある大会になりました。今では多くの受講生が「将来はiCANに出場したい」と目標にして頑張っており、小学生の頃からアイディアを議論しています。
</p>
<p style="text-align:center">
<img src="https://science-community.jp/wp-content/uploads/2021/01/04_12.png" alt="" style="width:650px"  />
</p>
<p>
　実際に昨年度は、当時小学６年生だった受講生がつくったアプリが評価されました。また今年度は、小学５年生から受講している高校２年生の受講生がつくったアプリが評価され、彼の将来の夢が大きく前進したと聞いています。
</p>
<p></p>
<h3>アイディアを具現化する力の評価は、時代の変化にもマッチする</h3>
<p>
　これからも、科学・技術の加速度的な進歩によって、時代は予想できないほど大きく変化していくことでしょう。その時代時代の進展に合ったものづくりをする上でも、この「自らのアイディアを形にしよう」というアプローチはちょうどよいということに、江刺先生から今回ご意見いただいて改めて気づくことができました。なぜならば、その生まれてきたアイディアとは、決して社会と切り離されたものではなく、その社会の実情を踏まえて生まれてくるはずだからです。
</p>
<p style="text-align:center">
<img src="https://science-community.jp/wp-content/uploads/2021/01/04_14.png" alt="" style="width:650px"  />
</p>
<p>
　しかも、それは自分自身の知的好奇心を満たすもので、適切な成長を促すのにも、ちょうどよいものです。さらに、そのアイディアが社会にマッチすれば評価され、その評価されたことがまた、子どもたちの成長につながっていきます。つまり、アイディアを具現化する力が評価されることは、どんな時代の変化があったとしても、その時代時代に合ったものになるはずです。そのような観点からもiCANは非常に重要な場であると、江刺先生から今回改めてご意見をいただいて考えた次第です。</p>
<p>　私どもも、仙台の子どもたちが将来皆iCANを目指して自らのアイディアを形にしていく、そんなクリエイティブな街となるよう、一生懸命盛り上げるために精進して参ります。これからも江刺先生、引き続きお力添えの程何卒よろしくお願いいたします。
</p>
<p style="text-align:center">
<img src="https://science-community.jp/wp-content/uploads/2021/01/04_15.png" alt="" style="width:650px"  /></p>
]]></content:encoded>
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		</item>
		<item>
		<title>【ご意見03】「理解していない人が教える弊害～疑問の芽を摘むべからず～」川添良幸さん（東北大学未来科学技術共同研究センター シニアリサーチ・フェロー、名誉教授ドットコム株式会社代表取締役）からのご意見③</title>
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		<pubDate>Fri, 08 Jan 2021 11:23:36 +0000</pubDate>
		<dc:creator>大草芳江</dc:creator>
				<category><![CDATA[動画配信]]></category>

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		<description><![CDATA[　皆さん、こんにちは。知的好奇心がもたらす心豊かな社会の創造にむけて、仙台で科学教育活動を行っているNPO法人 natural science の大草芳江です。これから世の中を知的好奇心あふれる心豊かな社会に変えていく力 [&#8230;]]]></description>
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</p>
<p>
　皆さん、こんにちは。知的好奇心がもたらす心豊かな社会の創造にむけて、仙台で科学教育活動を行っているNPO法人 natural science の大草芳江です。これから世の中を知的好奇心あふれる心豊かな社会に変えていく力を貯めていくために、皆さまからのご意見を集め、またそれに対する私の考えも述べる形で、YouTubeで発信しています。
</p>
<p style="text-align:center">
<img src="https://science-community.jp/wp-content/uploads/2021/01/03_ProfKawazoe_01.png" alt="" style="width:650px"  />
</p>
<p>
　今回いただいたご意見は、東北大学名誉教授で、現在、「名誉教授ドットコム」というコンサルティング会社の代表取締役を務めていらっしゃる、川添良幸先生からのご意見です。川添先生はスーパーコンピューターを活用したシミュレーション計算による計算材料学の草分けで、東北大学で第１位の出版論文数を誇る研究者の方です。</p>
<p>　川添先生からは長いお手紙を頂戴しましたので何回かに分けてお届けしておりまして、前回は「効率化の弊害」についてのご意見をご紹介しました。今回は３つ目のご意見で、「知らない人が教える弊害」についてです。それでは川添先生からのご意見をご紹介します。
</p>
<p></p>
<h2>川添良幸さんからのご意見③<br />
「理解していない人が教える弊害～疑問の芽を摘むべからず～」</h2>
<p>
　「子どもの頃、よい先生に出会いました。教科書の間違いや、常識を問い直す姿勢の大切さを教えてくれた先生です。学習指導要領通りに教えることを『先生』と言うとするならば、皆を一様に育てることはできても、おもしろくはないですし、子どもだって本当はおかしいと気づいていますよね。けれども子どもが『わからない、なぜ？』と言っているのに、先生が『そういうものだから』と答えてしまう。そうやって、理科とは原理や法則を覚えるものだと信じ込まされて、長年悩まず、あっさりと既存の概念を受け入れる態度が育てられてしまっていることが、根本的な問題ではないでしょうか。『磁石を半分に切っても、またSとNになるのはなぜ？』、そんな疑問を持った子どもが将来科学者になったかもしれないのに。本当は科学に向いていた人たちがいなくなってしまったら大変勿体ないことです。</p>
<p>　それを逃さないための方策は、ほぼほぼわかっています。私の娘は『高校で物理を選択して損をした』と話していました。なぜかというと、物理の先生の本当の専門は生物で、『物理を知らない』というのです。物理を選択する生徒が少ないからといって、専門の先生が足りない現状のまま学校の教育をしていてもよいのでしょうか。先生がおもしろいと思って教えるから学生もそうなる可能性が高いのに。それはいくらなんでも、おかしいでしょう。小学校の理科だって、誰にでも教えられる簡単なものと思われがちですが、本質的に何が起こっているかを知らない人が、教科書どおりに悩みもせずに教えてしまうと、それを『変だな』と思う子どもの疑問に、『そういうものだから』と答えてしまいます。本質的なものや教科書の間違いを教えることは、それをやったことがない先生では無理です。</p>
<p>　私の娘は障碍を持っていますが、米国で教育を受けた時、『普通の子どもよりも難しいのだから」と、特殊教育をする先生はマスター（修士号）まで持っていました。きちんと特殊なことができる先生を育てる必要があるのに、日本では先生を一律に育てていると感じます。効率化するために、専門でない人に科目を教えさせることは、やめさせるべきです。それをやらない限り、教育現場は変わらないでしょう。すべて学校教育が悪いとは言いませんが、日本はそういう教育をやってきて、それが今の日本の科学・技術と言われるものの弱みです。</p>
<p>　ところで、大草さんたちのnatural science の『科学・技術講座』では、センサを使ったものづくりを中心に教えていると聞いていますが、例えば、センサの原理やその適用範囲等、科学的な因果関係をきちんと正しく理解した先生が、きちんと指導しているのでしょうか。」
</p>
<p style="text-align:center">
<img src="https://science-community.jp/wp-content/uploads/2021/01/03_ProfKawazoe_02.png" alt="" style="width:650px"  />
</p>
<p></p>
<h3>自分の疑問なんて価値がないと思い込んでいた</h3>
<p>
　川添先生、貴重なご意見をありがとうございます。私も小さな頃、先生の説明ではわからないことがあり、それで先生に質問すると「そういうものだから」と言われて、でもやっぱりわからなくて、それでわからないのは自分のせいだと思って、頭が悪いと思われるのも嫌だし、自分が疑問に思うことは価値がないものだと思うようになりました。</p>
<p>　そして大学に入り、教科書の説明ではどうしてもわからないことがあったので、先生に聞いてみると「それはまだわかっていないから、教科書に書いていないだけだ」と答えてもらって、とてもびっくりしました。それくらい教科書は絶対ではなく、あくまで今わかっている条件の中で何がわかっているかを書いてあるだけだったことに、大学に入ってから初めて気づいたわけです。その前提をもっと早く教えてくれたらよかったのに、と心底思いました。
</p>
<p style="text-align:center">
<img src="https://science-community.jp/wp-content/uploads/2021/01/03_ProfKawazoe_03.png" alt="" style="width:650px"  />
</p>
<p></p>
<h3>テスト以外の実世界で知識を活用する方法見当つかず</h3>
<p>
　そういったこともあって、natural science では、自分がおもしろいと思うアイディアを形にできる基礎力と創造力を育成する「科学・技術講座」を2008年から開発し、小学生から大学生向けに提供しています。</p>
<p>　実はこの講座、当時のnatural science の大学生たちが、いざ自分たちで１からロボットをつくってみようとしたところ、テストでは高得点を取れたのに、全くつくれなかったショックから開発した講座なんです。</p>
<p>　その原因は、川添先生もご指摘の通り、理科とは原理や法則を覚えるものだと思い込み、それまでテスト以外の実世界で知識を活用した経験が全くなかったために、いざ自分の意志でその知識を活用し自分がおもしろいと思うことを形にしようとしても、そのやり方が全く見当つかなかったことが根本的な原因でした。
</p>
<p style="text-align:center">
<img src="https://science-community.jp/wp-content/uploads/2021/01/03_ProfKawazoe_04.png" alt="" style="width:650px"  />
</p>
<p></p>
<h3>自分の意志と乖離している知識をつなぐ講座をつくる</h3>
<p>
　しかし、それでは何のために勉強したのかがわからないから、この自分の意志と乖離している知識をナチュラルにつなぐ講座を自分たちの手でつくろうと、講座の開発を2008年から始めました。</p>
<p>　それが「科学・技術講座」で、「自分がおもしろいと思うものをつくりたい」という内発的モチベーションを原動力に、ものづくりを通じて知識を活用していく過程で、ひとつひとつの部品や法則の意味を、実感を伴いながら理解し、科学的思考力を養う講座です。
</p>
<p style="text-align:center">
<img src="https://science-community.jp/wp-content/uploads/2021/01/03_ProfKawazoe_05.png" alt="" style="width:650px"  />
</p>
<p></p>
<h3>科学的思考力と創造力、同時に養うことが容易な時代に</h3>
<p>
　また、ちょうど世間でも７～８年くらい前から、３Dプリンタや各種センサなどを個人レベルでも手軽に利用できて、アイディアを形にできる環境が整い、いわゆるIoTという言葉も一般的になってきた頃でしたので、科学的思考力と創造力を同時に養うことが容易な時代になっていたことも、本講座の方針にマッチしました。
</p>
<p style="text-align:center">
<img src="https://science-community.jp/wp-content/uploads/2021/01/03_ProfKawazoe_06.png" alt="" style="width:650px"  />
</p>
<p></p>
<h3>博士３名で科学的な因果関係や妥当性等を毎週議論</h3>
<p>
　現在、本講座は全１２章、約３００コマのカリキュラムとして体系化しており、川添先生ご質問の、科学的な因果関係や妥当性等については、理学部物理と工学部の博士号取得者３名が毎週のように議論しています。
</p>
<p style="text-align:center">
<img src="https://science-community.jp/wp-content/uploads/2021/01/03_ProfKawazoe_07.png" alt="" style="width:650px"  />
</p>
<p></p>
<h3>講師自身もアイディアを形にしてコンテスト出場</h3>
<p>
　もちろん、子どもたちと直接接する講師たち自身も、自分がおもしろいと思うアイディアを形にできる基礎力と創造力がなければ、当然のことながら、子どもたちに教えることはできません。</p>
<p>　そのため講師たちには、単に用意された講座を教えるだけでなく、講師たち自身もそれぞれのアイディアを形にしてコンテスト等に出場することを課しています。コンテスト出場を通じて、科学的思考力からプレゼン力まで、講師たちの基礎力を徹底的に鍛えています。</p>
<p>　その成果は、国際的なものづくりコンテストの世界大会に日本代表チームとして毎年のように出場したり、世界１位入賞や文部科学大臣賞受賞などの実績として現れています。</p>
<p>　そして、それら挑戦の過程で成長した経験を、講座開発やテキスト執筆、受講生への指導等に反映しています。
</p>
<p style="text-align:center">
<img src="https://science-community.jp/wp-content/uploads/2021/01/03_ProfKawazoe_08.png" alt="" style="width:650px"  />
</p>
<p></p>
<h3>受講生もコンテスト挑戦を目指す好循環</h3>
<p>
　受講生たちも同じように基礎力を徹底的に鍛え、自分のアイディアを形にしてコンテストにチャレンジするコースを設けており、コンテスト入賞実績のある講師たちがその指導にあたっています。受講生それぞれのアイディアが形となり、それを見ていたまわりの受講生たちも、「自分もアイディアを形にして挑戦してみたい」という好循環が生まれています。
</p>
<p style="text-align:center">
<img src="https://science-community.jp/wp-content/uploads/2021/01/03_ProfKawazoe_09.png" alt="" style="width:650px"  />
</p>
<p></p>
<h3>学術界で成果を出した経験豊富な方々との議論が重要</h3>
<p>
　現在のところ、「自分がおもしろいと思うことを形にする」創造力の部分は、ものづくりの工学的アプローチがメインですが、本講座で学ぶ基礎力は「なぜだろう？」「自分でそれを確かめたい」という実験系構築にも応用できるものですので、将来的には理学的アプローチも展開していきたいと考えています。</p>
<p>　その時に大切なことは、川添先生のように学術の世界で結果を出した経験豊富な方との、「これは本当に科学的に正しいのか、正しくないのか。自分が本当に納得できるのか、できないのか」という議論と考えております。
</p>
<p style="text-align:center">
<img src="https://science-community.jp/wp-content/uploads/2021/01/03_ProfKawazoe_10.png" alt="" style="width:650px"  />
</p>
<p>
　ですから川添先生、これからも引き続きご議論をお願いできますと幸いです。どうもありがとうございました。</p>
]]></content:encoded>
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		</item>
		<item>
		<title>【ご意見02】「効率化の弊害～受け身から創造性は生まれない～」川添良幸さん（東北大学未来科学技術共同研究センター シニアリサーチ・フェロー、名誉教授ドットコム株式会社代表取締役）からのご意見②</title>
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		<pubDate>Fri, 08 Jan 2021 11:11:59 +0000</pubDate>
		<dc:creator>大草芳江</dc:creator>
				<category><![CDATA[動画配信]]></category>

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		<description><![CDATA[　皆さん、こんにちは。知的好奇心がもたらす心豊かな社会の創造にむけて、仙台で科学教育活動を行っているNPO法人 natural science の大草芳江です。これから世の中を知的好奇心あふれる心豊かな社会に変えていく力 [&#8230;]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p style="text-align:center;">
<iframe width="650" height="365" src="https://www.youtube.com/embed/ttlY-NHx-zU" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen></iframe>
</p>
<p>
　皆さん、こんにちは。知的好奇心がもたらす心豊かな社会の創造にむけて、仙台で科学教育活動を行っているNPO法人 natural science の大草芳江です。これから世の中を知的好奇心あふれる心豊かな社会に変えていく力を貯めていくために、皆さまからのご意見を集め、またそれに対する私の考えも述べる形で、YouTubeで発信していくことにしました。
</p>
<p style="text-align:center">
<img src="https://science-community.jp/wp-content/uploads/2021/01/02_ProfKawazoe_01.png" alt="" style="width:650px"  />
</p>
<p>
　今回いただいたご意見は、東北大学名誉教授で現在、「名誉教授ドットコム」というコンサルティング会社の代表取締役を務めていらっしゃる、川添良幸先生からのご意見です。川添先生はスーパーコンピューターを活用したシミュレーション計算による計算材料学の草分けで、東北大学で歴代１位の出版論文数を誇る研究者です。川添先生からは長いお手紙を頂戴したので何回かに分けてお届けしておりまして、前回は「科学は技術ではない」というご意見をご紹介しました。今回は「効率化の弊害」についてのご意見をご紹介します。
</p>
<p></p>
<h2>川添良幸さんからのご意見②<br />
「効率化の弊害～受け身から創造性は生まれない～」</h2>
<p>
「入学試験でも何とかランキングでも、誰かがつくった『お題』を与えられることに慣れさせられ過ぎていることは問題だと思います。我々研究者もやはり研究費が欲しいから、国がつくったお題に慣れさせられてしまっています。誰かがつくったお題が間違っているとは言いませんが、本当は、誰も先のことなんか見えないはずです。それぞれが好き勝手におもしろいと思うことを形にしていったら、その中からたまによいものが出てくることが、全体にとってプラスということをやれるかどうかではないでしょうか。</p>
<p>　子どもたちも『入試に受かりなさい。この問題はこう解けばいい』とお題と回答を与えられることに慣れさせられています。逆に、よく考えていたら、時間切れになってしまいます。『もっとおもしろい問題があった』という子どもの育て方ができません。そうやって成長した学生たちは、本来お題も回答も存在していないからこそ行う研究でさえ、お題待ち・回答待ちです。</p>
<p>　世の中は一見立派になって、色々な情報をすぐ入手できるようになり、効率化がどんどん進みました。しかし効率化と最も相性が悪いのが、教育と研究です。日本にお金がないのが根本的な問題ですが、教育に投資できないことが一番の問題でしょう。もし中国が本気で教育にお金をかけたら日本はアジアの中でさえ下のレベルになって、日本の子どもたちのマインドがもっと悪くなってしまいます。よくしたい、よくなれ、と言ってもやる気さえ無くなり、諦めてしまうことが最も怖いことです。</p>
<p>　ところで、大草さんたちnatural science の『科学・技術講座』は受益者負担で提供している分、成果を求められますよね。成果を求めれば、子どもたちにお題と回答を与えざるを得なくなるので、本当の意味での創造性や主体性を育てる目的とは、相反するのではないでしょうか。」
</p>
<p style="text-align:center">
<img src="https://science-community.jp/wp-content/uploads/2021/01/02_ProfKawazoe_02.png" alt="" style="width:650px"  />
</p>
<p></p>
<h3>受身の姿勢では創造的なことなんてできない</h3>
<p>
　川添先生、貴重なご意見ありがとうございます。私自身も学生の頃、誰かが与えてくれたお題で高得点を取るために、正解といわれるものを必死に暗記しながら頑張ってきたタイプでしたので、誰かから正解を与えてもらわなければ常に不安でした。ましてや、まさかその与えられた枠から外れて、川添先生が仰っているような、自分がおもしろいと思うものを形にしていく世界があるなんてことは、想像すらできていませんでした。</p>
<p>　しかし、こんな受身の姿勢のままでは、とても創造的なことなんてできないということは、薄々感じておりまして、こんな受け身の自分をつくったのは、もちろん個人の素質はあるものの、そもそも効率化を追い求めてきた社会の弊害のせいだと考えました。そして、受け身の自分を変えるため、そして、そんな受け身の自分をつくった社会を変えるために起業し、このnatural science をつくった、という経緯があります。
</p>
<p style="text-align:center">
<img src="https://science-community.jp/wp-content/uploads/2021/01/02_ProfKawazoe_03.png" alt="" style="width:650px"  />
</p>
<p></p>
<h3>受け身の現実的な問題</h3>
<p>
　この受け身の弊害というのは、かなり根深いものでして、まず自分が哀しかったことは、あんなに一生懸命「正解」といわれるものを暗記したのに、ではいざ、本当に自分の意思で何かをつくりたいと思った時に活用できるかというと、あんなに一生懸命時間を割いた割にはなぜか活用できないという、現実的な問題がありました。</p>
<p>　よくよく考えてみれば、本来ならテストに出る問題だって自分の生きている世界の中から生まれてきた知識であるにも関わらず、自分でもびっくりするぐらい、それが自分の生きている世界と乖離していたのです。この状態を私は勝手に「リンク切れ」と呼んでいます。
</p>
<p style="text-align:center">
<img src="https://science-community.jp/wp-content/uploads/2021/01/02_ProfKawazoe_04.png" alt="" style="width:650px"  />
</p>
<p></p>
<h3>外発的モチベーションの弊害</h3>
<p>
　その原因を私たちは、自分が知りたいという内からの知的好奇心、つまり内発的な動機付けではなく、テストや評価といった、外から与えられた目的のためにやらないといけないからやるという、外発的な動機付けでやる状況になっていることが原因だと考えています。
</p>
<p style="text-align:center">
<img src="https://science-community.jp/wp-content/uploads/2021/01/02_ProfKawazoe_05.png" alt="" style="width:650px"  />
</p>
<p>
　外発的な動機づけの場合、先程お話したような「リンク切れ」状態に加えて、外から目的の供給がなくなれば、そもそも動く動機付けがなくなる、という実質的な問題もあります。
</p>
<p style="text-align:center">
<img src="https://science-community.jp/wp-content/uploads/2021/01/02_ProfKawazoe_06.png" alt="" style="width:650px"  />
</p>
<p>
　さらにもっと深刻な問題は、外発的動機づけが発動すればするほど、元々の内発的動機付けの源泉そのものがしぼんでしまうという問題です。私自身も学生の頃、起業して自分の足で立たなければもう自分の未来はないと思い詰めた一番の理由は、あまりにも自分が受け身で、外発的な動機付けで生きてしまったせいで、このままでは自分の知的好奇心が消えてしまうと、思い詰めたことが一番の理由でした。
</p>
<p style="text-align:center">
<img src="https://science-community.jp/wp-content/uploads/2021/01/02_ProfKawazoe_07.png" alt="" style="width:650px"  />
</p>
<p>
　知的好奇心は人間の生きる力そのもので、私たちの社会を心豊かにする原動力です。その失われてしまった知的好奇心を取り戻すために、この活動をしていると言っても過言ではありません。
</p>
<p></p>
<h3>内発的モチベーションに根ざした科学教育の開発</h3>
<p>
　そのようなわけで、natural scienceで行っている科学教育活動で、最も重視しているのが、この内発的動機付けです。</p>
<p>　もともと科学や技術は、人の内発的動機付けによって生まれてきたものです。ですから、その科学や技術のプロセスを教育に応用し、教育的な価値へと変換することによって、内発的動機付けに根ざした科学教育が開発できるのではないかと考え、2005年の活動開始以来、オリジナル講座の開発や科学イベントの開催を行っています。
</p>
<p style="text-align:center">
<img src="https://science-community.jp/wp-content/uploads/2021/01/02_ProfKawazoe_08.png" alt="" style="width:650px"  />
</p>
<p></p>
<h3>約300コマ全12章の体系的なカリキュラム</h3>
<p>
　そのひとつが『科学・技術講座』で、自分がおもしろいと思うことを形にできる圧倒的な基礎力と創造力を養うことを目的とした講座です。
</p>
<p style="text-align:center">
<img src="https://science-community.jp/wp-content/uploads/2021/01/02_ProfKawazoe_09.png" alt="" style="width:650px"  />
</p>
<p>
　川添先生ご指摘の通り、本講座は受益者負担で提供しているものですし、また、そもそも教育は、ある意味では「お題」と「回答」を与えながら人を育てていく営みですので、「好き勝手にやってごらん」と放置するものではありません。
</p>
<p style="text-align:center">
<img src="https://science-community.jp/wp-content/uploads/2021/01/02_ProfKawazoe_10.png" alt="" style="width:650px"  />
</p>
<p>
　子どもたちの「自分がおもしろいと思うことを形にしたい」という内発的動機付けを一番のベースにしながら、約300コマ全12章立ての体系的なカリキュラムと様々なコースを、すべてオリジナルで開発し、アイディアを形にできるだけの基礎力を徹底的に鍛えます。</p>
<p>　本講座で育成する基礎力とは、実際に研究者や技術者等の専門家が使っている基本的な知識や技術ですので、小学１年生から大学生まで、それぞれの理解度や進捗度に応じて進められるようスモールステップで細分化しながら、基礎力を青天井で育成していくことが特長です。
</p>
<p style="text-align:center">
<img src="https://science-community.jp/wp-content/uploads/2021/01/02_ProfKawazoe_11.png" alt="" style="width:650px"  />
</p>
<p>
　ひとつひとつの法則や部品の意味を、実感を伴いながら理解を積み重ねつつ、常に主体性を促す設計を様々な階層で施しています。
</p>
<p></p>
<h3>自らのアイディアを形にしてコンテストに挑戦</h3>
<p>
　こうして基礎力が十分身についた受講生には、自らのアイディアを形にして発表する場として、各種コンテストへの参加を推奨しています。そして、その成果は数々のコンテストでの入賞や世界大会出場などの成果として現れています。
</p>
<p style="text-align:center">
<img src="https://science-community.jp/wp-content/uploads/2021/01/02_ProfKawazoe_12.png" alt="" style="width:650px"  />
</p>
<p>
　それらの成果やそこに至るまでの過程での受講生の内面的成長といった教育的な価値を保護者の方とも共有化することで、川添先生ご質問の「主体性や創造性を育てる」ことと、「求められる成果に応える」ことの両立を目指している次第です。
</p>
<p style="text-align:center">
<img src="https://science-community.jp/wp-content/uploads/2021/01/02_ProfKawazoe_13.png" alt="" style="width:650px"  />
</p>
<p></p>
<h3>講師育成に膨大なエネルギーと時間</h3>
<p>
　ただし、教育はやはり人ですので、一番は教える側の人間が、如何に内発的動機付けの重要性を認識した上で子どもたちと接せられるかが、一番重要です。いくら設計がうまくできたとしても、人なしにはそれが機能しないからです。</p>
<p>　実はこっちの方が大変で、natural scienceとしても、この講師育成に膨大なエネルギーと時間をかけています（講師育成の詳細は、次回の動画でお話させていただきます）。この人材育成の方にも引き続き川添先生からのお力添えをいただけますと幸いです。どうもありがとうございました。
</p>
<p style="text-align:center">
<img src="https://science-community.jp/wp-content/uploads/2021/01/02_ProfKawazoe_14.png" alt="" style="width:650px"  />
</p>
<p></p>
<p>
★ <a href="http://www.natural-science.or.jp/" target="_blank">NPO法人 natural science のHPはこちら</a><br />
★ <a href="http://shinbun.fan-miyagi.jp/article/article_20201020.php" target="_blank">川添良幸さんへの詳しいインタビュー取材記事は「宮城の新聞」からもご覧いただけます</a></p>
]]></content:encoded>
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		</item>
		<item>
		<title>【ご意見01】「科学は技術ではない～世の中の誤解が科学の進歩を妨げる～」川添良幸さん（東北大学未来科学技術共同研究センター シニアリサーチ・フェロー、名誉教授ドットコム株式会社代表取締役）からのご意見①</title>
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		<pubDate>Wed, 06 Jan 2021 15:15:46 +0000</pubDate>
		<dc:creator>大草芳江</dc:creator>
				<category><![CDATA[動画配信]]></category>

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		<description><![CDATA[皆さん、こんにちは。知的好奇心がもたらす心豊かな社会の創造にむけて、仙台で科学教育活動を行っているNPO法人 natural science の大草芳江です。これから世の中を知的好奇心あふれる心豊かな社会に変えていく力を [&#8230;]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p style="text-align:center;">
<iframe width="650" height="365" src="https://www.youtube.com/embed/NB7Bs7Y72MM" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen></iframe>
</p>
<p>
皆さん、こんにちは。知的好奇心がもたらす心豊かな社会の創造にむけて、仙台で科学教育活動を行っているNPO法人 natural science の大草芳江です。これから世の中を知的好奇心あふれる心豊かな社会に変えていく力を貯めていくために、皆さまからのご意見を集め、またそれに対する私の考えも述べる形で、YouTubeで発表していくことにしました。
</p>
<p style="text-align:center">
<img src="https://science-community.jp/wp-content/uploads/2021/01/01_ProfKawazoe_1.png" alt="" style="width:650px"  />
</p>
<p>
　お一人目のご意見は、スーパーコンピューターを活用したシミュレーション計算による計算材料学の草分けで、東北大学で第１位の出版論文数を誇る、川添良幸先生（東北大学未来科学技術共同研究センター シニアリサーチ・フェロー、名誉教授ドットコム株式会社代表取締役、NPO法人科学協力学際センター代表理事）からのご意見です。川添先生からはとても長いお手紙をいただきましたので、これから３回に分けてお届けします。それでは、川添先生からの１つ目のご意見をご紹介します。
</p>
<p></p>
<h2>川添良幸さんからのご意見①<br />
「科学は技術ではない～世の中の誤解が科学の進歩を妨げる～」</h2>
<p>
　「はじめに、世の中には誤解があるので、科学と技術の定義付けから始めなければいけません。世の中では『科学技術』と、科学がまるで４文字熟語のように扱われていますが、そもそも科学と技術は全く別のものです。</p>
<p>　科学とは、これまで定量化していなかったものを定量化して一般化することで、これまで見えていなかったものが、見えるようになることです。ですから、役に立つために科学をやっているわけではありません。科学の結果を使って何かに役立たせたりすることは、技術の話です。もちろん、技術の人が科学を使うことはよいことですし、最終的に役に立ったり、社会に貢献したりすることは、よいことです。</p>
<p>　しかし、まず『何かの役に立つ・立たない』を言っているレベルの科学は、大した科学ではありません。後で大化けする可能性がある科学は、その時点では何の役に立つのかがわからないものですよ。そのような意味で科学は技術とは異なり、また芸術やスポーツと同様に、その存在に価値があるものです。にも関わらず、芸術やスポーツは『それが何の役に立つのですか？』とは誰も聞かないのに、科学だけが『それが何の役に立つのですか？』と聞かれることはおかしいことです。</p>
<p>　ところで、大草さんたちのnatural science は、『サイエンス』と謳っているのに、やっている『科学・技術講座』は、&#8221;科学&#8221;ではなく&#8221;技術&#8221;の教育ではないでしょうか。回路を組み立ててソフトを入れてロボットを動かすことを『科学・技術教育』と呼んでしまうと、既存技術の組み合わせはできても、これまでとは違うものは、なかなかできてこないのではないでしょうか。」
</p>
<p style="text-align:center">
<img src="https://science-community.jp/wp-content/uploads/2021/01/01_ProfKawazoe_2.png" alt="" style="width:650px"  />
</p>
<p></p>
<h3>「ナチュラルにサイエンスをやろう」と起業</h3>
<p>
　川添先生、貴重なご意見ありがとうございます。まさにnatural science は日本語にすると「自然科学」ですので、「言っていることと、やっていることが違うんじゃないか」というご指摘は、特に自然科学分野の研究者の方々からよくいただきます。このnatural science という法人名、実は私たちは「自然科学」という意味で名付けたのではなくて「ナチュラルにサイエンスをやろう」という人たちで集まって付けた名前なんです（2005年に起業、2007年にNPO法人化）。
</p>
<p style="text-align:center; font-size:small;">
<img src="https://science-community.jp/wp-content/uploads/2021/01/01_ProfKawazoe_3.png" alt="" style="width:500px"  /><br />
特定非営利活動法人 natural science のロゴ（デザイン作成：大草）
</p>
<p>
　では、「ナチュラルにサイエンスをやる」とはどういうことかというと、そもそも人間が持つ最も強い力は、人間誰しもが生まれ持っている知的好奇心です。知的好奇心が発動されれば、その人の心も豊かになるし、また、まわりの人の心も豊かになる、その共感の輪によって、心豊かな社会はつくられていくのではないか、という信念があります。
</p>
<p style="text-align:center; font-size:small;">
<img src="https://science-community.jp/wp-content/uploads/2021/01/01_ProfKawazoe_4.png" alt="" style="width:650px"  />
</p>
<p>
　一方で、社会的背景としては、世の中が成熟化して細分化・複雑化するほど、目の前の目的や効率性と引き換えに、知的好奇心が発動する機会は奪われている、という強い危機感がありました。ですから、そうではなくて、ナチュラルに自らの知的好奇心を起点にしてサイエンスをやれる場を、自分たちでつくっていこうという想いを込めて、名付けた法人名がnatural scienceです。
</p>
<p style="text-align:center">
<img src="https://science-community.jp/wp-content/uploads/2021/01/01_ProfKawazoe_5.png" alt="" style="width:650px"  />
</p>
<p></p>
<h3>科学の研究プロセスを教育的価値として社会と共有</h3>
<p>
　そのようなわけで、当時自分はまだ学生でしたが、同じ想いを持つ若手研究者や学生たちで集まって週末研究をしたり、自然を前にしてその場で自らの知的好奇心から実験系を組み立てたりする活動から始めました。</p>
<p>　川添先生も仰るとおり、科学は何かの役に立つとかいう話ではないのですが、何とか社会との接点をつくれないものかと議論しまして、科学のプロセスは教育的価値として社会に還元できるのではないかという結論に至りました。
</p>
<p style="text-align:center; font-size:small;">
<img src="https://science-community.jp/wp-content/uploads/2021/01/01_ProfKawazoe_6.png" alt="" style="width:650px"  />
</p>
<p>
　そこで、科学の研究プロセスを教育的価値として社会と共有化する試みとして、まずは「体験型自然科学の教室」という科学教育活動からスタートしました。
</p>
<p></p>
<h3>科学のプロセスを社会と共有する試み『体験型自然科学の教室』</h3>
<p>
　「体験型自然科学の教室」とは、宮城の豊かな自然の中で春夏秋冬行っていた、幼児向けの科学教室です。科学教室ですが、知識を与えることが目的ではありません。子どもにとって自然は教室です。自らの五感で自然を感じることから、知的好奇心は育っていきます。参加する研究者たちは、自然を前にしてその場で青空実験系を組み立てて、参加する子どもたちは研究者のその「ふしぎだな」を一緒に実験してもよいし、自由に自然と遊ぶのでもよいというスタイルです。これまで県内の海や森、雪山をフィールドにして計13回実施し、様々な実験系を組み立て、のべ約300名の親子にご参加いただきました。
</p>
<p style="text-align:center; font-size:small;">
<img src="https://science-community.jp/wp-content/uploads/2021/01/01_ProfKawazoe_7.png" alt="" style="width:650px"  /><br />
宮城の豊かな自然の中で春夏秋冬開催した『体験型自然科学の教室』
</p>
<p></p>
<h3>「積み重ね」を体系化しやすい工学（技術）的アプローチへシフト</h3>
<p>
　研究プロセスには、科学的アプローチのみならずエンジニアリング的な要素もあります。青空実験系の中には、自然科学の他にも、自然条件下で如何にコントロールするかという、ものづくりもありました。開催を重ねるうちに、とはいえ科学的思考力の育成には「積み重ね」が必要ではないかとの議論に至りました。それを科学の領域で「積み重ね」できれば理想的なのですが、そのためには知識と経験が必要になってくるため、「積み重ね」の領域を体系化しやすいエンジニアリング的アプローチ、つまり技術の方に重心を置いた教室の方にシフトしていったという次第です。それが現在の「科学・技術講座」になっています。
</p>
<p style="text-align:center; font-size:small;">
<img src="https://science-community.jp/wp-content/uploads/2021/01/01_ProfKawazoe_8.png" alt="" style="width:650px"  /><br />
圧倒的な基礎力と創造力を育成する『科学・技術講座』
</p>
<p></p>
<h3>将来的には理学（科学）的アプローチも展開</h3>
<p>
　そのような意味では、「科学・技術講座」と、科学と技術の間に中点（なかてん）を入れ、「科学と技術は別物」という認識を入れ込んではいるものの、まさに川添先生ご指摘の通り、現段階では中点（なかてん）なしの「科学技術」、つまり、科学の結果を使って何かの役に立たせる技術教育を行っているのが現状です。それでも敢えて「科学・技術講座」と中点を入れている理由は、後々は技術と並行して科学もやっていきたいという想いを込めているからです。そのためには、川添先生のように、本当に科学をやってきた経験豊富な専門家の方々のお力添えなしには実現できないものと思っております。ですので、ぜひ、川添先生のお力をお貸しください。どうぞよろしくお願いいたします。
</p>
<p></p>
<p>
★ <a href="http://www.natural-science.or.jp/" target="_blank">NPO法人 natural science のHPはこちら</a><br />
★ <a href="http://shinbun.fan-miyagi.jp/article/article_20201020.php" target="_blank">川添良幸さんへの詳しいインタビュー取材記事は「宮城の新聞」からもご覧いただけます</a></p>
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