応用物理学会東北支部長賞(シブいで賞)

創設者名 応用物理学会東北支部長 末光 眞希
創設日 2015/06/29
審査基準 1.一見地味なように見えるが味があり、光るものをもっていること。
2.使われている技術は、世の中のためになる(応用できる)ものであること。
副賞 1.希望の東北地区の応用物理学会に所属する研究室の見学
2.東北支部オリジナル実験キット「単極モータ」
3.しぶ茶(深蒸し茶)
授賞プログラム名 こちらはアマチュア無線記念局8N100ICT/7
出展者名 国立研究開発法人情報通信研究機構電波研クラブ/東北大学学友会アマチュア無線部
授賞理由  貴団体(クラブ)は、アンテナと豆電球、というよく知られた地味な機器の組み合わせを使った実験でありながら、我々の生活に必要不可欠な”電波”、もしくは”電磁波”の本質的な性質を視覚的にとらえる印象深い実験を行い、多くの来場者の興味をかき立てました。この功績をたたえ、ここに応用物理学会東北支部長賞(シブいで賞)をお贈りいたします。
受賞者コメント 東京都小金井市に本部を置く国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)の職員有志らが、東北大学学友会アマチュア無線部JA7YAA、およびアンリツ厚木アマチュア無線クラブJE1YEMの皆さんと合同で出展しました。昨年に初出展し、2回目となる今年に、さっそくこのような栄誉ある賞をいただけたことを、嬉しく思います。
私たちは、期間限定のアマチュア無線記念局を昨年から1年に1局ずつ開局し、ゆかりの地からオンエアして、無線通信の歴史を振り返り広く紹介する活動を続けています。無線技術者にとって、東北大学といえば世界に誇る日本人の発明「八木・宇田アンテナ」の故郷であり、そのアンテナを使った実験に対して今回の賞をいただけたことは、誠に意義深いものがあります。折りしも、宇田新太郎博士の息子さんが東京のNICT本部内に40数年前に建てた世界初のフェライト製電波暗室が、今年中に取り壊されることになっており、その歴史的意義もポスターでご紹介しました。目に見えず触っても感じない電波の存在を、どうやったら実感してもらえるか、強い電波を発射できる資格を持つアマチュア無線技士ならではの出展を工夫しました。八木・宇田アンテナ発祥の地の市民の皆さんに、電波の不思議さと無線通信の楽しさを感じていただけたとしたら幸いです。
NICTは、東北大学片平キャンパス内に「耐災害ICT研究センター」を構えており、仙台・宮城ともご縁のある機関です。来年のサイエンスデイも、3局目の「無線通信発明120周年記念局」を伴って、また出展させていただく予定ですので、よろしくお願い申し上げます。