愛巣杜(AIST)賞

創設者名 国立研究開発法人産業技術総合研究所 東北センター 所長 松田 宏雄
創設日 2016/06/27
審査基準 なぜだろうと、科学技術への関心を呼び覚ますなあと感じた出展を表彰します。
副賞 カレンダー(梅田川の12ヶ月)
授賞プログラム名 ねぇ、シャボン膜! 君はどうしてそうなるの?
出展者名 サイエンスクラブ『科学探偵』
授賞理由  シャボン玉を多角錘を支持体として形成させる場合、通常は表面積が小さくなる球状に形成されるが、三角錐のように角数が少なくなると、外側の四面体にできるのではなく、三角錐の枠内部に膜が形成されることを体験させていた。
 こどもになじみのあるシャボン玉を対象にして、力やバランスを自然に考えさせる工夫がなされており、AIST賞にふさわしい面白い科学体験であった。
受賞者コメント 何よりも「なぜだろうと、科学技術への関心を呼び覚ます」出展として認めていただいたこと、大変うれしく思います。色々な枠をシャボン液につけて、どんな膜が張るのか確かめるだけのシンプルな実験ですが、まずはどうなるか必ず予想を立ててもらいました。正四面体の枠で実験すると、大方の予想ははずれて「えっ、まさか」と驚きの声が上がります。するとお父さんお母さんまでもが、「何故だろう?」と身を乗り出します。色々意見を出してもらいながら、少しずつ原理に近づきます。もう分かったと思い、立方体、正十二面体・・と進んでいくのですが、またしても予想がはずれ、悔しくてさらに理由を極めようとします。その中で、あるお母さんから、こちらも思いつかなかったはっとする的確な説明がありました。また、新しい疑問も投げかけられました。だから、私達自身も逆に得るものが大きかったのです。面白くなってくると、子供も、自分が試してみたい独自のアイデアの枠を作り出します。そこには無限の可能性があるのです。子供から大人までだれもが実験の主旨を理解でき、理由を考えるプロセスを提供できたこと、これが科学への関心を呼び覚ます一助になれたのであれば幸いです。