日本IBM賞

創設者名 日本アイ・ビー・エム株式会社
創設日 2016/07/06
審査基準 科学や技術を使って、ユニークな発想により、生活や都市のつくりをスマートにする新しい考え、取り組みに対して授与したいと思います。
副賞 IBM特製THINK手帳、ボールペン
授賞プログラム名 【休憩スペース】 東北未来図~私たちの過去・現在・未来をえがいてみよう!
出展者名 国立研究開発法人科学技術振興機構 科学コミュニケーションセンター
授賞理由 科学や技術も、それを求める「人の思い、希望」がないと役に立ちません。
東北未来図が設置されている会場に立ち寄り、そこでポストイットに書かれている「あの時のこと」(ひとつの毛布にくるまった。かなしかったけどがまんした、非常食は3日では足らない…)「今」(ままはしんじゃったけどげんきでがんばる。訓練は大切…)「これから」(平和な日がつづきますように、予測ができるように…)(原文まま)は、サイエンスディで展示されているいろいろな科学、技術が作り出す新しい社会の原点だと思います。5年たった今だからこそ振り返ることができる過去、見つめられる現在と描ける未来がある。ポストイットに言葉を紡いでいく子どもたち、親子で話す姿などをみて、都市づくりおける人の思いと希望の大切さに改めて気がつかせてもらいました。
受賞者コメント JST科学コミュニケーションセンターは、「社会のための科学」のあり方を、対話を通じて社会のあらゆる人とともに模索する「サイエンスアゴラ」の取組を、10年に渡り行ってきました。10周年を迎えた「サイエンス・デイ」とは同士のような関係です。
研究・開発の成果が世に出ると、良い意味でも悪い意味でも、大きな影響を生じます。しかしそのようなことが、世の中でざっくばらんに話し合われるのは容易ではありません。科学者のような専門家とそれ以外の人々が、同じ言葉で話し合えるのは何かと考えると、それは一生活者として何を幸福と感じ、どのような社会を求めていくかということではないでしょうか。5年前の東日本大震災は、このことを大きな衝撃をもって再考するきかっけとなりました。本企画は、そのときにつかみかけた「未来社会のあり方」を、今改めて思い起こし、今後の社会や科学技術の発展のあり方を考えるきっかけとしようという、JSTとしての新しい試みでした。このたび評価いただけたことに感謝します。