東北工大 建築学科賞

創設者名 東北工業大学工学部建築学科 学科長・石井敏
創設日 2017/07/03
審査基準 東北工業大学建築学科は、私たちの住まいや地域での暮らしを安全で快適なものにするためのアイディアや取り組みを応援します。審査のポイントは、高校生以下のみなさんの企画であること、協働で取り組んだ成果のあとが見えるもの、私たちの暮らしや地域社会を豊かにすることにつながるもの、人々を笑顔にする力があること、まちづくりや建築につながるテーマであることなどの観点から総合的に評価します。
副賞 LEGO Architecture
東北工大建築学科オリジナルバッグ(10枚)
授賞プログラム名 日本古来の茶室でお茶を味わおう!木組み体験コーナーもあるよ!
出展者名 宮城県立大崎高等技術専門校
授賞理由 木造建築の在来軸組工法の木組み体験は、日本の伝統的な建築技術のおもしろさと奥深さを、また、部材が組み上がり、安定した構造になるプロセスの体験を通してものづくりや技術伝承の大切さを伝えてくれました。現地で前日に組み立てられた3畳の本格的な茶室では、他学校の茶道部とも協働して、その作った空間を実際に使うところまで企画したこともよかったです。人のためにある建築空間(茶室)とその空間体験(茶道)を通して、建築空間の魅力を日本文化とともに伝えてくれました。皆さんが笑顔で、汗を流しながら動いている姿にもすがすがしさを感じました。今後も日本建築の魅力や伝統を学び、伝えていってください。
受賞者コメント このたびは「東北工大 建築学科賞」をいただき,大変光栄に思います。建築模型組立て体験を通して,日本の伝統的な木組が,金物に頼らなくても,木を巧みに組み合わせることで,丈夫な構造体になることを体験してもらいました。組み上がった時,小屋の上に登る子供たちの誇らしげな顔が,とても印象的でした。同様の構法でつくられている組立て式茶室には,宮城第一高校,東北大学の茶道部の協力をいただき,老若男女272人の方々が,お茶を体験しました。茶の湯は,古来の日本人の感性が生んだ伝統文化のひとつですが,とても狭い空間のなかで,亭主が丁寧に客をもてなすという行為は,おもてなしのサイエンスが凝縮されているように思えてなりません。今回の受賞に満足せず,伝統的な技のすごさや面白さを皆さまに披露できるよう勉強していきたいと思います。