日本物理学会東北支部長賞

創設者名 日本物理学会東北支部長 中村哲
創設日 2019/06/23
審査基準 高校生以下の方の出展を対象として、物理現象の面白さを上手にアピールすると同時に、その現象の根本にある原理をわかりやすく伝えているかどうかを重視して選定したいと思います。身の周りにある面白い現象、不思議な現象に対する好奇心を刺激するような発表を楽しみにしています。
副賞 「世界でもっとも美しい10の物理方程式」ロバート・P・クリース著
授賞プログラム名 空気を読もう~空気の底力を体感せよ!~
出展者名 仙台二華中学校 自然科学部
授賞理由 昨年の「水」に引き続き、今年は「空気」という身近ではあるがきちんと考えることが少ない物質を題材に放射冷却を用いた冷蔵庫や防音といったややマニアックな研究から、空気砲というテレビ等でもおなじみの題材を取り上げて研究を展開していた。どの研究も単なる子供向けのデモで終わることなく、学生が興味に応じて研究を掘り下げた成果をきちんとまとめて発表しており、質問に対しても各自の理解の範囲内できちんと答えていた。昨年に引き続いてではあるが、物理学会東北支部支部長賞を授与したい。
受賞者コメント  今回、我々は、「空気」というテーマで出展しました。空気と一口に言っても、その特徴や性質は多岐にわたります。空気にはたらく力を利用した紙飛行機や、空気を伝わる熱を活用した非電化冷蔵庫、空気を震わせ私たちに届く音。そんな空気に潜むたくさんの面白さを伝えられるような出展としました。
また、私たちは、子供にもわかりやすいよう、私たちが当然のものとして深く考えないようなことに対しても一つひとつ丁寧に説明したり、口頭だけでなくフリップやポスターによって図示することで、感覚的にわかるような説明をすることなどの工夫をし、楽しみながら原理をきちんと学べる工夫を考えました。

 見に来てくれた子供たちも、私たちも、「なぜ?」を追求していける研究を、これからも続けていきたいと思います。