創設者名 | テラヘルツ光研究領域・理化学研究所 |
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創設日 | 2022/06/16 |
審査基準 | わくわく感・はっとする気持ちなど、科学に関連する喜びや発見などを通じて、心を揺り動かす鮮やかな印象(インプレッション)を引き起こしてくれるテーマを選定したいと思います。既成概念や常識の枠に囚われない自由でオリジナルな発送を期待します! |
副賞 |
理研グッズ等詰め合わせ (理研のグッズを取りそろえたものをお送りいたします) |
授賞プログラム名 | 音程を触覚に変換してみるとどうなる? ~耳の不自由な人でも音楽を楽しめるように~ |
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出展者名 | 秋田県立由利高等学校 理数科 課題研究・物理班 |
授賞理由 | 音楽の音の成分をスペクトル分解して音程ごとに機械的な動きに変換し、それを腕の内側を刺激するという感覚に置き換える方法は、とてもインプレッシブでした。音の強弱やリズムが接触する感覚として認知され、斬新な音楽体験でした。聴覚支援を必要とする人がもっと音楽を楽しめるようにと考案された装置で、インクルーシブな社会に貢献する良いひらめきです。豊かな社会の構築に科学技術のあり方を感じさせる出展でした。音楽だけでなく、社会の様々な音を聴覚以外の方法で伝える方法として利用の仕方が広がりそうで、将来発展の期待も膨らみました。 |
受賞者コメント |
学校内に聴覚支援を必要とする生徒が2人いたことをきっかけとして、私達は音程を触覚に変換する装置を作りました。音声の周波数成分ごとの強さを検出し、機械的な動きに変換することで音程を感じてもらおうという装置です。 最初はサーボの先に取り付けた爪楊枝の動きで下腕を刺激するという装置でしたが、試行錯誤を重ね、振動モーターを使うことで、さらに知覚しやすくて使いやすく、安全な装置に改良することができました。 私達の研究はかなり荒削りで、まだまだ完成品とは言い難く、改善すべき点が多々ありますが、多くの人々に知ってもらうことによって、ちょっとした工夫や新しい視点からの発明にはまだまだ可能性があることを示すことができたら嬉しいです。そして、科学やテクノロジーによって、障害を持つ方々も健常者と同じように暮らせる世の中が来ることを願っています。 |