東北工大情報通信工学科賞

創設者名 東北工業大学工学部情報通信工学科長 木戸博
創設日 2022/06/23
審査基準 情報通信に関連する技術について,わかりやすく解説している企画や,楽しい企画であって,情報通信工学の専門家の目から見てすばらしいと思える企画に与えます.
副賞 消せるボールペンと学科オリジナルクリアファイル
授賞プログラム名 音程を触覚に変換してみるとどうなる? ~耳の不自由な人でも音楽を楽しめるように~
出展者名 秋田県立由利高等学校 理数科 課題研究・物理班
授賞理由 「音程を触覚に変換してみるとどうなる? ~耳の不自由な人でも音楽を楽しめるように~」は、普段は耳で聞く音楽を触覚で聞くという斬新な発想を実現した楽しい企画でした。周波数毎に分ける「フーリエ変換」についても、高校で習うものではないのに頑張って説明されました。情報通信工学でとてもよく使われる技術です。自分たちでプログラミングし、配線もして実機を作り上げた物作り魂にも拍手を送りたいと思います。
受賞者コメント  学校内に聴覚支援を必要とする生徒が2人いたことをきっかけとして、私達は音程を触覚に変換する装置を作りました。音声の周波数成分ごとの強さを検出し、機械的な動きに変換することで音程を感じてもらおうという装置です。
 最初はサーボの先に取り付けた爪楊枝の動きで下腕を刺激するという装置でしたが、試行錯誤を重ね、振動モーターを使うことで、さらに知覚しやすくて使いやすく、安全な装置に改良することができました。
 私達の研究はかなり荒削りで、まだまだ完成品とは言い難く、改善すべき点が多々ありますが、多くの人々に知ってもらうことによって、ちょっとした工夫や新しい視点からの発明にはまだまだ可能性があることを示すことができたら嬉しいです。そして、科学やテクノロジーによって、障害を持つ方々も健常者と同じように暮らせる世の中が来ることを願っています。