東北工大建築学部・建築学科賞

創設者名 東北工大建築学部 学部長・教授 石井 敏  東北工大建築学部建築学科 学科長・教授 有川 智
創設日 2022/06/23
審査基準 協働で取り組んだ成果のあとが見えるもの、私たちの暮らしや地域社会を豊かにすることにつながるもの、人々を笑顔にする力があること、まちづくりや建築につながるテーマや、ウィズコロナ時代の暮らしを豊かにするテーマ  など
副賞 建築学科オリジナルクッキーと大学オリジナルグッズの詰め合わせ
授賞プログラム名 音程を触覚に変換してみるとどうなる? ~耳の不自由な人でも音楽を楽しめるように~
出展者名 秋田県立由利高等学校 理数科 課題研究・物理班
授賞理由 建築の世界でもユニバーサルデザインやバリアフリーデザインは大切な視点です。人は五感を使って環境を理解し、また楽しみます。例えば聴覚や視覚に障がいのある人がその環境を感じて、またその環境の理解を手助けするための環境と空間づくりはこれからの時代ますます重要となるでしょう。さらに視野を拡げていくと、障がいを持つ人のための環境デザインのあり方は変わっていくかも知れません。人の暮らしを豊かにするための取り組み、試みに共感し、本賞を授与します。すべてを包み込むのが空間であり、建築です。心身に障がいを持つ人が楽しめる環境と空間づくりに繋がる科学技術の発展と皆さんのさらなる取り組みに期待いたします。
受賞者コメント  学校内に聴覚支援を必要とする生徒が2人いたことをきっかけとして、私達は音程を触覚に変換する装置を作りました。音声の周波数成分ごとの強さを検出し、機械的な動きに変換することで音程を感じてもらおうという装置です。
 最初はサーボの先に取り付けた爪楊枝の動きで下腕を刺激するという装置でしたが、試行錯誤を重ね、振動モーターを使うことで、さらに知覚しやすくて使いやすく、安全な装置に改良することができました。
 私達の研究はかなり荒削りで、まだまだ完成品とは言い難く、改善すべき点が多々ありますが、多くの人々に知ってもらうことによって、ちょっとした工夫や新しい視点からの発明にはまだまだ可能性があることを示すことができたら嬉しいです。そして、科学やテクノロジーによって、障害を持つ方々も健常者と同じように暮らせる世の中が来ることを願っています。