創設者名 | 東北大学 金属材料研究所長 古原忠 |
---|---|
創設日 | 2022/06/25 |
審査基準 | 科学の面白さを伝えるときに欠かせないのは、自分自身がその取り組みを楽しんでいるかどうかだと思います。審査基準・対象は、得られた結果をじっくり考察し、研究のオリジナリティが発揮されているかに加え、ここが面白い!と精一杯伝えようとしている中高生・大学生です。出展者のワクワクが最も伝わってくる団体を表彰します! |
副賞 | 東北大学金属材料研究所のオリジナルグッズ |
授賞プログラム名 | 音程を触覚に変換してみるとどうなる? ~耳の不自由な人でも音楽を楽しめるように~ |
---|---|
出展者名 | 秋田県立由利高等学校 理数科 課題研究・物理班 |
授賞理由 | 音の聞こえない人でも音楽を楽しむにはという「問題提起」、その解決案として音を触覚に変えるという「発想」、そして課題解決のための「オリジナリティあふれる装置開発」、この研究プロセスを高く評価しました。また学生の皆さんが、装置の仕組みやポイントを丁寧に説明されていたことから、装置の開発に至るまでにさまざまな試行錯誤をしつつ、研究を楽しんでいたことが伝わってきました。以上の点から本賞にふさわしいと考え、賞を授与いたします。今後の研究の発展を期待しています。 |
受賞者コメント |
学校内に聴覚支援を必要とする生徒が2人いたことをきっかけとして、私達は音程を触覚に変換する装置を作りました。音声の周波数成分ごとの強さを検出し、機械的な動きに変換することで音程を感じてもらおうという装置です。 最初はサーボの先に取り付けた爪楊枝の動きで下腕を刺激するという装置でしたが、試行錯誤を重ね、振動モーターを使うことで、さらに知覚しやすくて使いやすく、安全な装置に改良することができました。 私達の研究はかなり荒削りで、まだまだ完成品とは言い難く、改善すべき点が多々ありますが、多くの人々に知ってもらうことによって、ちょっとした工夫や新しい視点からの発明にはまだまだ可能性があることを示すことができたら嬉しいです。そして、科学やテクノロジーによって、障害を持つ方々も健常者と同じように暮らせる世の中が来ることを願っています。 |