東北大・多元研・賞

創設者名 東北大学多元物質科学研究所 所長 寺内 正巳
創設日 2022/06/30
審査基準 科学や技術を、小学生、中学生に、最もわかりやすく説明あるいは体験させた団体に贈ります。子どもの時から科学や技術に興味をもつことはとても大切です。それ以上に、興味をもってもらう努力をすることの方がもっと大切です。そうした先進の取り組みをした団体を表彰したいと思います。
副賞 多元研のエコバック,ボールペン,付箋(5セット)
授賞プログラム名 蛍光ペンのインクを作ってみよう!
出展者名 宮城県工業高等学校化工部
授賞理由 子供たちにも身近な文具である『蛍光ペン』を題材に取り上げられ,その蛍光インクを小・中学生らとともに合成する化学実験を実施されました.子供たちにとって試験管を使った液体の混合・加熱作業は大変魅力的で,貴重な科学体験を提供されました.実際に,実験中の子どもたちは蛍光染料に負けないくらい目を輝かせ,丁寧に説明しながら実験を進行される学生さんの一挙手一投足と,それに伴って変化する液体の色に釘付けでした.実験の内容は酸やアルカリ溶液を含む薬品を使用した本格的な『攻めた』もので,それらの危険性に対しては,十分な説明と,安全メガネや手袋,軍手の着用などの対策が取られ,安全を担保されていたことも素晴らしかったです.今後もぜひ,部員の皆さんで科学や技術を安全に楽しむことに邁進されてください.
受賞者コメント 宮城県工業高等学校の化工部です。この度は、東北大・多元研・賞をいただきありがとうございました。私達は、「蛍光ペンのインクを作る」という体験学習を提供しました。この実験は、無水フタル酸とレソルシノールを混ぜたものに、濃硫酸を加えて加熱し、生成した物質をアルカリ性水溶液に入れて蛍光色(フルオレセイン)を作るというものです。この実験では、濃硫酸を加えたとき、加熱したとき、アルカリ性水溶液と混ぜたときの3回色の変化が起き、それを視覚的に楽しんでもらえると思い選びました。体験学習を実施して、一回一回の変化に小学生・中学生は驚いたり、不思議そうにしたりと、目を輝かせ、興味を持って取り組んでもらえ、大成功と言える結果だったと思います。私達も,小中学生達が注意を守りながら楽しそうに実験をしている姿を見ることができ,とても嬉しかったです。この様な素晴らしい機会を与えていただいた“サイエンス・デイ”に感謝いたします。