INTILAQアントレプレナーシップ賞

創設者名 INTILAQ東北イノベーションセンター
創設日 2024/04/19
審査基準 科学・技術が、
①世の中の課題解決のための手段として有効に活用されていること
②困難と思えるような取り組みに果敢にチャレンジしていること
③イノベーティブな取り組みであること
を審査基準としています。
副賞 起業家育成支援施設「INTILAQ東北イノベーションセンター」(仙台市卸町)でのイベント開催権(有効期限:2025年3月31日)日時・利用スペースについては後日ご相談に応じます。
授賞プログラム名 五重塔を揺らしてみよう!木組み体験コーナーもあるよ!
出展者名 宮城県立大崎高等技術専門校
授賞理由 木造建築が地震に耐えうる衝撃吸収の仕組み・理由を「五重塔」という立体模型を用いてしかもクイズを使ってわかりやすく説明している様子に感銘を受けました。中の構造が手に取るようにわかる五重塔の立体模型はインパクト抜群で参加者たちも食い入るように見たり触ったりしている姿が印象的でした。それを設計・構想するのに数か月を要したという関係者の熱意は、子どもたちが木造設計・建築に興味を持ち、将来のイノベーティブ人材を生み出す本当によいきっかけになったのではないかと感じています。
受賞者コメント  宮城県立大崎高等技術専門校 木の家づくり科

 この度は、名誉ある4つの賞を頂き大変光栄に存じます。
 私達のブース「五重塔を揺らしてみよう!木組み体験コーナーもあるよ!」には、老若男女600人以上の方々に参加していただきました。 
 1000年以上前に創造された五重塔が、木造の高層建築物であるにもかかわらず、優れた耐震・制震性を有し、歴史上倒壊した記録がないという事実に多くの方は驚嘆します。知っているようで知らない非常にミステリアスな塔は、巨大地震で動く映像記録がないため、研究者などが描くCGシミュレーション上の表現が、柳のような揺れのイメージになっています。実物は膨大な数の木材が密に組まれており、それほどには大きく揺れないと想像しますが、模型上は可能な限り派手に再現するという目的で作製しました。来場者の方々が熱心にクイズに答えてくださり、最後に子供たちが動く台座のハンドルを我先にと回したがるのですが、中には大人が思いっきり揺らし過ぎて、本当に倒壊寸前となって歓声があがるなど、参加者には楽しんでいただけたと思います。
 小さな家型の木組み体験には、子供たちが4~5人のチームとなって、骨組みを組み立ててもらいました。継手・仕口の複雑な形状を目でみて、組み上げてみて、屋根の上に登ってみて、という体験を通じて、家づくりの一端を知ってもらえたのはうれしかったです。
 最後に、今回の出展が多くの方にとって伝統木造や技能の担い手について考えるきっかけとなっていましたら幸いです。改めて関係者の皆様、ご来場の方々へお礼を申し上げ、挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。