学び支援協会理事長賞

創設者名 一般社団法人学び支援協会 理事長 古川宏治
創設日 2024/06/11
審査基準 算数・数学や理科があまり得意でないと思っている児童生徒にとっても、「なんだか面白そう!」と感じるような、科学や技術からの「学び」へのアプローチに注目します。「それって科学だったんだ!」という種明かしや、難しそうなテーマでも「なんだそんなことか!」と拍子抜けするような解明など、特に期待しています。「学び」って面白そう!と思われてくれるプログラムを表彰させてください。
授賞プログラム名 発酵食品の不思議 ~コウジキンがつくる「こうそ」/美味しい「みそ玉」をつくろう~
出展者名 公立大学法人宮城大学 (発酵化学研究室)
授賞理由 普段誰もが口にしている味噌を題材にして、麹菌の存在と働きから「酵素」がどんな機能を果たすかをこどもたちにもわかりやすく伝えようとしたチャレンジを称えたいと思います。食品を加工する際に、「麹菌」の力を借りた「発酵」を利用するお酒や味噌醤油には慣れ親しんでいますが、「麹菌」がどんな機能を発揮するのが「発酵」なのかよくわかっていませんでした。「酵素」すごいですね。おいしい仙台みそも「麹菌」や「酵素」があったからできたということを認識しました。実験を通して、「酵素」への理解を形成できる機会提供素晴らしいです。
受賞者コメント  学び支援協会理事長賞を受賞させていただき、ありがとうございました。今回は4回講座、各回の座席最大人数の20名ずつ、合計80名の参加をいただきました。
 我々の研究素材である発酵食品を支えるコウジキンは、日本を代表する菌つまり「国菌」で、酵素をたくさん作る能力があります。そこで、麹を使った身近な発酵食品である「みそ」を題材として、小学生にもわかるような平易な言葉で、酵素についての実験や仙台みそを使った「みそ玉」にチャレンジしました。みそ玉は、古くから食べられているインスタントみそ汁のもとで、今回はカップケーキのようにデコレーションしました。参加した子供たちだけでなく、スタッフとして参加してくれた宮城大学・発酵研究室所属の学生も一緒に楽しむことができました。子供のころから発酵食品への興味を持っていただけたかと思っております。また、この経験から食材王国宮城の地から食品産業・食品化学を研究する人材が育っていただくことを祈念しております。