創設者名 | 木村敏明・東北大学文学研究科長 |
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創設日 | 2024/07/16 |
審査基準 |
文学部・文学研究科では歴史、芸術、宗教、心理、文学など広く意味での人類文化の研究を通して「人間とは何か」を探求しています。 この賞は、人間や文化の奥深さ、面白さを科学的に追求した研究や展示に対して授与したいと思います。 |
副賞 | 書籍『人文社会科学の新世紀』 |
授賞プログラム名 | 五重塔を揺らしてみよう!木組み体験コーナーもあるよ! |
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出展者名 | 宮城県立大崎高等技術専門校 |
授賞理由 | 伝統的な木組み文化の価値を、五重塔を揺らしてみたり、骨組み模型を組み立ててみたりといった体験を通してわかりやすく体感できるすぐれた展示であったため。会場でのイベント進行もスムーズで、参加した子供たちを飽きさせないように工夫がなされていた。 |
受賞者コメント |
宮城県立大崎高等技術専門校 木の家づくり科 この度は、名誉ある4つの賞を頂き大変光栄に存じます。 私達のブース「五重塔を揺らしてみよう!木組み体験コーナーもあるよ!」には、老若男女600人以上の方々に参加していただきました。 1000年以上前に創造された五重塔が、木造の高層建築物であるにもかかわらず、優れた耐震・制震性を有し、歴史上倒壊した記録がないという事実に多くの方は驚嘆します。知っているようで知らない非常にミステリアスな塔は、巨大地震で動く映像記録がないため、研究者などが描くCGシミュレーション上の表現が、柳のような揺れのイメージになっています。実物は膨大な数の木材が密に組まれており、それほどには大きく揺れないと想像しますが、模型上は可能な限り派手に再現するという目的で作製しました。来場者の方々が熱心にクイズに答えてくださり、最後に子供たちが動く台座のハンドルを我先にと回したがるのですが、中には大人が思いっきり揺らし過ぎて、本当に倒壊寸前となって歓声があがるなど、参加者には楽しんでいただけたと思います。 小さな家型の木組み体験には、子供たちが4~5人のチームとなって、骨組みを組み立ててもらいました。継手・仕口の複雑な形状を目でみて、組み上げてみて、屋根の上に登ってみて、という体験を通じて、家づくりの一端を知ってもらえたのはうれしかったです。 最後に、今回の出展が多くの方にとって伝統木造や技能の担い手について考えるきっかけとなっていましたら幸いです。改めて関係者の皆様、ご来場の方々へお礼を申し上げ、挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。 |