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	<title>学都「仙台・宮城」サイエンスコミュニティ &#187; 宮城県</title>
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	<description>「科学・技術の地産地消モデル」構築による、 持続可能な学都「仙台・宮城」サイエンスコミュニティの形成</description>
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		<title>【研究所訪問】抵抗性クロマツや花粉症対策スギの種苗が生まれる故郷</title>
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		<pubDate>Wed, 25 Mar 2015 00:40:07 +0000</pubDate>
		<dc:creator>大草芳江</dc:creator>
				<category><![CDATA[参加機関主催（取材）]]></category>
		<category><![CDATA[宮城県]]></category>
		<category><![CDATA[宮城県林業技術総合センター]]></category>
		<category><![CDATA[研究所]]></category>
		<category><![CDATA[研究所訪問]]></category>

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		<description><![CDATA[１．林業技術総合センターの皆さんに聞きました 　私たちの身のまわりには様々な研究機関がありますが、それらの研究等は私たちと一体どのようにつながっているのでしょう。今回は、宮城県の公設試験研究機関の一つ、林業技術総合センタ [&#8230;]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<h2>１．林業技術総合センターの皆さんに聞きました</h2>
<p>　私たちの身のまわりには様々な研究機関がありますが、それらの研究等は私たちと一体どのようにつながっているのでしょう。今回は、宮城県の公設試験研究機関の一つ、林業技術総合センター（黒川郡大衡村）を訪れ、同センターの取組みについて、企画管理部長の清川さん、環境資源部長の菅野さん、地域支援部部長の平間さん、普及指導チーム技術次長の相澤さんにインタビューしました。</p>
<div class="postwideimgwrap">
<a href="https://science-community.jp/wp-content/uploads/2015/03/090514_08.jpg"><img src="https://science-community.jp/wp-content/uploads/2015/03/090514_08.jpg" alt="図 1　宮城県林業技術総合センター（黒川郡大衡村）外観"  width="300" class="size-medium wp-image-82" /></a></p>
<div class="cap">図 1　宮城県林業技術総合センター（黒川郡大衡村）外観</div>
</div>
<div class="postwidetext">
<h3>■センターの役割とは？</h3>
<p>　林業技術総合センターは、「１．森林や林業に関する試験研究」「２．林業用の種や苗の開発と安定供給」「３．林業技術の普及指導と人材育成」の三つの柱の業務を通じて、宮城県の長期総合計画である「みやぎ森林・林業の将来ビジョン」に基づいた取組みを実施し、県民生活の向上と森林・林業及び木材産業の振興に寄与しています。特に、東日本大震災以降は、復興に寄与する試験研究等の業務を最優先として、復興を技術面から支える試験研究や、海岸林の再生に必要な種苗の確保などの課題に重点的に取り組んでいます。
</p></div>
<p><br clear="all" /></p>
<h3>■１．森林や林業に関する試験研究</h3>
<div class="postwideimgwrap">
<a href="https://science-community.jp/wp-content/uploads/2015/03/930f98a74fb68b2cc517e99d9cb5b425.jpg"><img src="https://science-community.jp/wp-content/uploads/2015/03/930f98a74fb68b2cc517e99d9cb5b425.jpg" alt="図 2　「はり材」実大強度試験状況"  width="300" class="size-medium wp-image-82" /></a></p>
<div class="cap">図 2　「はり材」実大強度試験状況</div>
</div>
<div class="postwidetext">
<h4>①林業等のサプライチェーンの復興</h4>
<p>　山で切った木は、工場で柱等に加工され、それが住宅になる循環で、県民の手に届きます（サプライチェーン）。このサプライチェーンが震災によって途切れてしまったため、復興に寄与するため、森林や農産物に対する放射性物質による影響を解明したり、木材性能試験等を通じた被災企業支援等の試験研究を行っています。</p>
<h4>②抵抗性クロマツ苗の大量増殖技術の開発</h4>
<p>　災害から農地や住宅を守るための海岸防災林が、津波により約1,000ヘクタール消失してしまいました。なくなった森林を復興するために松を植えますが、松の苗をつくるには種から育てる必要があります。しかも、普通の松では松くい虫（マツ材線虫病）に弱いため、松くい虫に強い「抵抗性クロマツ」の苗をたくさんつくる研究をしています。このほか、森林荒廃につながる獣被害防除対策の研究もしています。</p>
<h4>③木質バイオマスの多角的モデル</h4>
<p>　震災で大量に出たがれきや木質系のバイオマスを利用し新しいエネルギーをつくろうという研究もしています。木質バイオマスを使った発電施設、あるいは暖房用の熱源として使う取組みが被災地各地でスタートします。今はがれきがなくなったため、これからは、間伐材やこれまでゴミとなっていた端材等を木材加工工場からどうやって集めてチップにしバイオマスボイラーの原料として供給できるか、研究しています。
</p></div>
<p><br clear="all" /></p>
<div class="postwideimgwrap">
<a href="https://science-community.jp/wp-content/uploads/2015/03/ab935301133de2d06158ee845a0fe97a.jpg"><img src="https://science-community.jp/wp-content/uploads/2015/03/ab935301133de2d06158ee845a0fe97a.jpg" alt="図 3　ミストハウス内のスギさし木による増殖"  width="300" class="size-medium wp-image-82" /></a></p>
<div class="cap">図 3　ミストハウス内のスギさし木による増殖</div>
</div>
<div class="postwidetext">
<h3>■２．林業用の種や苗の開発と安定供給</h3>
<p>　県内で山を切った後に植える木の苗や種、挿し木の生産をしています。単に木を植えるだけではなく、松くい虫に強い松や、花粉が少ない杉をどうやってつくるかを研究し、その種や苗木を増産する取組をしています。これについては、見学時（後述）にも詳しく説明します。
</p></div>
<p><br clear="all" /></p>
<div class="postwideimgwrap">
<a href="https://science-community.jp/wp-content/uploads/2015/03/21147e2c8de2f1a063510108ea7c740f.png"><img src="https://science-community.jp/wp-content/uploads/2015/03/21147e2c8de2f1a063510108ea7c740f.png" alt="図 4　中核林業技術者の養成研修"  width="300" class="size-medium wp-image-82" /></a></p>
<div class="cap">図 4　中核林業技術者の養成研修</div>
</div>
<div class="postwidetext">
<h3>■３．林業技術の普及指導と人材育成</h3>
<p>　森づくり・人づくり・産業づくり・震災復興の取組みをしています。森林をそのまま育てても、少しずつ間伐しなければ、木が混み合って林床に光が届かず、立派な木材はできませんし、山崩れの原因にもなるため、森林の制御が必要です。また、一人一つずつ山を持っていれば問題ないのですが、日本の場合、複数の個人が一つの山を所有するケースが多いため、山を部分的に間伐しても、残りがそのままでは困ります。そこで個々人が所有する山を&#8221;団地&#8221;のように集約して効率的な間伐ができるよう支援しています。</p>
</div>
<p><br clear="all" /></p>
<div class="postwideimgwrap">
<a href="https://science-community.jp/wp-content/uploads/2015/03/7f6674e4f11cc640a3e1d27f4af8f2de.jpg"><img src="https://science-community.jp/wp-content/uploads/2015/03/7f6674e4f11cc640a3e1d27f4af8f2de.jpg" alt="図 5　小学生作業体験"  width="300" class="size-medium wp-image-82" /></a></p>
<div class="cap">図 5　小学生作業体験</div>
</div>
<div class="postwidetext">
<h3>■林業後継者不足が課題に</h3>
<p>　本センターでは、次世代を担う林業技術者を育成する研修等の人材育成や、一般県民や児童生徒に対する啓発活動も行っています。本県の林業就労者は、わずか700名余りしかいません。同じ第一次産業（※）でも農業や水産業は数万人の就労者がいる一方、林業を生業とする人は年々減少し、高齢化も進んでいます。次世代を担う林業後継者の育成と確保が課題となっています。<br />
※宮城県における就業者の産業３部門別割合（平成22年度）：１５歳以上就業者数 105 万 9416 人のうち、第１次産業の就業者数は 5 万 3219 人（ 5 ％）、第２次産業の就業者数は 23 万 4210 人（ 22.1 ％）、第３次産業の就業者数は 74 万 6752 人（ 70.5％ ）
</p></div>
<p><br clear="all" /></p>
<div class="postwideimgwrap">
<a href="https://science-community.jp/wp-content/uploads/2015/03/47ebab84a938517cbbe6824d1c09a902.jpg"><img src="https://science-community.jp/wp-content/uploads/2015/03/47ebab84a938517cbbe6824d1c09a902.jpg" alt="図 6　ハタケシメジの発生状況"  width="300" class="size-medium wp-image-82" /></a></p>
<div class="cap">図 6　ハタケシメジの発生状況</div>
<p><a href="https://science-community.jp/wp-content/uploads/2015/03/37c9a906355b5503aad4fc719657df3c.jpg"><img src="https://science-community.jp/wp-content/uploads/2015/03/37c9a906355b5503aad4fc719657df3c.jpg" alt="図 7　海藻を利用した菌床しいたけ"  width="300" class="size-medium wp-image-82" /></a></p>
<div class="cap">図 7　海藻を利用した菌床しいたけ</div>
</div>
<div class="postwidetext">
<h3>■新しいキノコも開発</h3>
<p>　このほか、新しいきのこの開発も行っています。当センターが開発した独自品種として、「ハタケシメジ（みやぎLD２号）」があります。生産量が少なく、市場にはあまり出回っていませんが、しめじに似たような味わいで、シャキシャキとした歯ごたえが特徴です。良い出汁もでますよ。<br />
　実は、きのこ等の産出額（36億円）は林業の産出額（47億円）に匹敵します。その分、放射線被害の影響も大きいです。放射性物質対策を講じた安全で高品質なきのこ生産技術の開発のため、海藻等を活用した菌床きのこの栽培試験を行い、放射性物質の移行等に対する効果も調べています。
</p></div>
<p><br clear="all" /></p>
<h2>２．圃場（ほじょう）を見学しました</h2>
<p>　インタビュー後は、抵抗性クロマツや花粉症対策スギの苗を育てている現場（圃場）を見学しました。同センターの面積は約８０ヘクタールと広大なため、場内は車で移動します。普通の山とは風景が異なり、規則正しく小さな木々が並んでいます。</p>
<div class="postwideimgwrap">
<a href="https://science-community.jp/wp-content/uploads/2015/03/20150311_03.jpg"><img src="https://science-community.jp/wp-content/uploads/2015/03/20150311_03.jpg" alt="図 8　スギ採穂作業のようす"  width="300" class="size-medium wp-image-82" /></a></p>
<div class="cap">図 8　スギ採穂作業のようす</div>
<p><a href="https://science-community.jp/wp-content/uploads/2015/03/20150311_06.jpg"><img src="https://science-community.jp/wp-content/uploads/2015/03/20150311_06.jpg" alt="図 9　人工苗畑で育つ花粉症対策スギの苗"  width="300" class="size-medium wp-image-82" /></a></p>
<div class="cap">図 9　人工苗畑で育つ花粉症対策スギの苗</div>
</div>
<div class="postwidetext">
<h3>■花粉症対策スギをクローンで増やす</h3>
<p>　近い将来、花粉症で悩むことはなくなるかもしれません。花粉の少ない、あるいは全く花粉をつくらない「花粉症対策スギ」の開発が進んでいます。花粉症対策スギは以下のように定義されています。<br />
・無花粉スギ：花粉を全く生産しない<br />
・少花粉スギ：花粉生産量が一般的なスギに比べ1％以下<br />
・低花粉スギ：花粉生産量が一般的なスギに比べ20％以下<br />
　このうち、少花粉スギ及び低花粉スギの苗が年間約７万本同センターで生産され、主に県内苗木業者に出荷されます。また、花粉症の皆さん待望の無花粉スギはまだ試験段階で、宮城県由来の無花粉スギを開発するため、森林総合研究所が開発した無花粉スギとの人工交配を進めているそうです。<br />
　では、そもそもどのようにしてスギの苗を増やすのかというと、「さし木」、つまり元祖クローン技術で増やします。なぜクローンかと言うと、一般的なスギの花粉と受粉しまうと、せっかくの親木の花粉が少ない形質が消えてしまうためです。ただし、遺伝子がワンパターンでは単一の要因で大きな被害を受けるリスクが高いため、生物多様性に配慮し、複数種類の花粉症対策スギを育成するようにしているそうです。<br />
　実際に、花粉症対策スギ（少花粉スギと低花粉スギ）の採穂作業を見学しました。実は、どの穂でもいいわけではなく選ぶコツがあるそうで、後々&#8221;中軸&#8221;になる穂と&#8221;枝葉&#8221;になる穂を見分けて採穂するそうです。次に、採穂した穂木をさし木で苗に育てる「人工苗畑」も見学しました。ビニールハウスの中で、スギの穂木は、まるで稲のように規則正しく植えられていました。なお、スギの穂が発根する率は約80％とのこと。同センターでは、出荷目標年間7万本に対して、約9万本の穂を植えているそうです。
</p></div>
<p><br clear="all" /></p>
<div class="postwideimgwrap">
<a href="https://science-community.jp/wp-content/uploads/2015/03/20150311_02.jpg"><img src="https://science-community.jp/wp-content/uploads/2015/03/20150311_02.jpg" alt="図 10　東北で実質的に唯一の抵抗性クロマツ採種園"  width="300" class="size-medium wp-image-82" /></a></p>
<div class="cap">図 10　東北で実質的に唯一の抵抗性クロマツ採種園</div>
<p><a href="https://science-community.jp/wp-content/uploads/2015/03/20150311_08.jpg"><img src="https://science-community.jp/wp-content/uploads/2015/03/20150311_08.jpg" alt="図 11　抵抗性クロマツのさし木による増殖"  width="300" class="size-medium wp-image-82" /></a></p>
<div class="cap">図 11　抵抗性クロマツのさし木による増殖</div>
</div>
<div class="postwidetext">
<h3>■抵抗性クロマツはさし木が難しい</h3>
<p>　一方、マツ類については、これまで「さし木は無理」と言われたほど、さし木で増やすのが大変難しいそうです。しかしながら、松くい虫に対する抵抗性という親木の形質を子にそのまま引き継ぐためには、花粉症対策スギと同様、受粉でなくさし木で増やす必要があります。そのような必然性から試験研究を行った結果、マツのさし木技術は徐々に向上し、今ではさし木による発根率が0％から約50％にまで向上したそうです。<br />
　実際に、抵抗性クロマツの苗を育てるビニールハウスを見学すると、ビニールハウスの中にさらに二重のミニビニールハウスがあり、中はぬくぬくと温かく湿っていました。花粉症対策スギの人工苗畑と比べてかなり手厚い待遇です。それほど条件を厳しくコントロールする必要があるわけですね。東日本大震災で被災した海岸防災林の再生の影には、このような課題を克服する試験研究の努力があったのでした。なお、この抵抗性クロマツの採種園は、実質的には東北で同センターにしかないため、東北中の試験研究機関が、このセンターに集まって試験等をしているそうです。</p>
<h3>■県内のスギやマツの全ての種苗が生まれる</h3>
<p>　同センターの清川さんは、「研究の成果は、論文発表だけでなく、実際に現場で使われ、県民の皆さんの生活に届くことを最終目標としています。その成果が出るまで10年スパンの試験研究のため、外からなかなか成果が見えづらいかもしれません。でも、宮城県内のスギやマツの種苗は、すべてここで生まれたもの。目立たないけど大切なんですよ（笑）」と話していました。縁の下の力持ち的な存在の、ここ林業技術総合センターは、まさに宮城県の林業の故郷と呼べるような場所でした</p>
</div>
<p><br clear="all" /></p>
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		<title>【研究所訪問】美味しい黒毛和牛をたくさんつくる畜産技術とは？</title>
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		<pubDate>Tue, 24 Mar 2015 08:43:22 +0000</pubDate>
		<dc:creator>大草芳江</dc:creator>
				<category><![CDATA[参加機関主催（取材）]]></category>
		<category><![CDATA[宮城県]]></category>
		<category><![CDATA[宮城県畜産試験場]]></category>
		<category><![CDATA[研究所訪問]]></category>
		<category><![CDATA[試験場]]></category>

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		<description><![CDATA[図 1　宮城県畜産試験の及川俊徳さん（酪農牛肉部 バイオテクノロジー研究チーム チームリーダー） 　私たちの身のまわりには様々な研究機関がありますが、それらの研究等は私たちと一体どのようにつながっているのでしょう。今回は [&#8230;]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<div class="postwideimgwrap">
<a href="https://science-community.jp/wp-content/uploads/2015/03/20150311-2_02.jpg"><img src="https://science-community.jp/wp-content/uploads/2015/03/20150311-2_02.jpg" alt="図 1　宮城県畜産試験の及川俊徳さん（酪農牛肉部 バイオテクノロジー研究チーム チームリーダー）"  width="300" class="size-medium wp-image-82" /></a></p>
<div class="cap">図 1　宮城県畜産試験の及川俊徳さん（酪農牛肉部 バイオテクノロジー研究チーム チームリーダー）</div>
</div>
<div class="postwidetext">
　私たちの身のまわりには様々な研究機関がありますが、それらの研究等は私たちと一体どのようにつながっているのでしょう。今回は、宮城県の公設試験研究機関の一つ、大崎市岩出山にある宮城県の畜産試験場を取材しました。<br />
　もともとは大正10年に種牛を繁養する種畜場として創設された試験場で、現在は、家畜・家禽（かきん：家畜として飼育される鳥類のこと）・飼料作物に関する試験研究を行っています。このうち、酪農牛肉部バイオテクノロジー研究チームのチームリーダー及川俊徳さんに、ウシの繁殖方法について、ご紹介いただきました。</p>
</div>
<p><br clear="all" /></p>
<div class="postwideimgwrap">
<a href="https://science-community.jp/wp-content/uploads/2015/03/20150311-2_03.jpg"><img src="https://science-community.jp/wp-content/uploads/2015/03/20150311-2_03.jpg" alt="図 2　同試験上では、定期的に優秀な雄牛の精液を採集しており、ストローで凍結保存して販売している"  width="300" class="size-medium wp-image-82" /></a></p>
<div class="cap">図 2　同試験上では、定期的に優秀な雄牛の精液を採集しており、ストローで凍結保存して販売している</div>
</div>
<div class="postwidetext">
<h3>■美味しい牛肉を効率的につくる</h3>
<p>　私たちが現在見る「仙台牛」の多くは、ここ宮城県畜産試験場が兵庫県から導入し改良を手がけた種牛「茂重波号」の血統を引く牛です。仙台牛はじめ優秀な雄牛の精子が、ストローで凍結保存される様子をテレビ等でご覧になった方も多いのではないでしょうか。実は、日本のウシのほぼ99％が人工受精で生まれているそうです。その技術の一つ「受精卵移植技術」をご紹介いただきました。</p>
</div>
<p><br clear="all" /></p>
<div class="postwideimgwrap">
<a href="https://science-community.jp/wp-content/uploads/2015/03/20150311-2_04.jpg"><img src="https://science-community.jp/wp-content/uploads/2015/03/20150311-2_04.jpg" alt="図 3　培養中の受精卵"  width="300" class="size-medium wp-image-82" /></a></p>
<div class="cap">図 3　培養中の受精卵</div>
</div>
<div class="postwidetext">
<h3>■ウシの受精卵移植技術とは</h3>
<p>　受精卵移植技術とは、優秀な雌牛にホルモン剤を投与して過剰排卵を起こさせ、その雌牛の発情期に、優秀な雄牛（種牛）の精液を人工授精させ、できるだけ多数の受精卵を得て、液体窒素で凍結保存する技術です。これを代理母となる雌牛に移植し、受胎すれば、優秀な母親と父親から、優秀な子牛を多数得ることができるというものです。
</p></div>
<p><br clear="all" /></p>
<div class="postwideimgwrap">
<a href="https://science-community.jp/wp-content/uploads/2015/03/20150311-2_06.jpg"><img src="https://science-community.jp/wp-content/uploads/2015/03/20150311-2_06.jpg" alt="図 4　体外受精技術"  width="300" class="size-medium wp-image-82" /></a></p>
<div class="cap">図 4　体外受精技術</div>
</div>
<div class="postwidetext">
<h3>■地域循環型の体外受精卵づくり</h3>
<p>　受精卵を得る方法は、他にもあります。食肉市場などで解体処理された優良な黒毛和牛種から、不要物だった卵巣を取り出して、状態の良い卵子を選別して培養し、試験管の中で卵子と精子を受精させる体外受精の技術です。この畜産試験場で生産した体外受精卵は、受精卵移植の専門家のもとから、県内の農家へ渡り生産・肥育され、また食肉市場に出荷され牛肉となる・・・、と地域循環型の仕組みになっているとのことです。
</p></div>
<p><br clear="all" /></p>
<div class="postwideimgwrap">
<a href="https://science-community.jp/wp-content/uploads/2015/03/20150311-2_07.jpg"><img src="https://science-community.jp/wp-content/uploads/2015/03/20150311-2_07.jpg" alt="図 5　凍結保存中の受精卵"  width="300" class="size-medium wp-image-82" /></a></p>
<div class="cap">図 5　凍結保存中の受精卵</div>
</div>
<div class="postwidetext">
<h3>■ホルスタイン種から黒毛和種が産まれる？</h3>
<p>　黒毛和種の受精卵は、乳牛として有名なホルスタイン種に移植し、ホルスタイン種から黒毛和種の子牛を産ませることがよく行われているそうです。高値で取引される黒毛和種の子牛を産ませつつ、乳搾りもできるというわけで、なるほど、そんな合理的なことができるのかと驚きました。なお、酪農家には、母牛を飼育し子牛を産ませて競り市場に出荷する「繁殖農家」と、子牛を競り市場から買って育てる「肥育農家」の２種類あるそうです。ちなみに、宮城県には繁殖農家が多いそうで、宮城県の黒毛和種子牛取引は最近、全国１位をキープしているそうです。
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<p><br clear="all" /></p>
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<a href="https://science-community.jp/wp-content/uploads/2015/03/20150311-2_01.jpg"><img src="https://science-community.jp/wp-content/uploads/2015/03/20150311-2_01.jpg" alt="図 6　宮城県畜産試験場の外観"  width="300" class="size-medium wp-image-82" /></a></p>
<div class="cap">図 6　宮城県畜産試験場の外観</div>
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<h3>■最先端研究も</h3>
<p>　このほか、超音波画像診断装置で卵巣を観察しながら卵子を吸引採取して体外受精させ、受精卵を生産する技術や、一個の体細胞からクローン牛を生産する技術など、高度な技術を持つ同試験場。その高い技術力が買われ、最近では高知大学と共同で、液体窒素を使わずにフリーズドライで精子を保存する技術を共同研究しているそうです。<br />
　私たちが美味しい牛肉を安定的に食べられる背景には、長年にわたる試験研究と畜産技術の向上があることを体感した取材となりました。
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<p><br clear="all" /></p>
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