開催概要
スマートフォンやAIなど、私たちの生活を支える情報技術は急速に発展しています。その一方で、コンピュータが処理する情報量は爆発的に増え、それに伴う電力消費も大きな社会課題となっています。また、これまでコンピュータの性能向上を支えてきた半導体の微細化も、物理的な限界に近づきつつあります。そこで今、従来とはまったく異なる仕組みで情報を運び、処理する新しい技術が求められています。
その候補として私たちが注目しているのが、「ソリトン」と呼ばれる特殊な状態です。ソリトンは、物質の中を形を保ちながら移動できる波のような存在で、情報を安定して運ぶことができます。特に「トポロジー」と呼ばれる性質によって守られたソリトンは壊れにくく、少ないエネルギーで情報を伝える新しい担い手として期待されています。
私たちは、物質の中に存在する一つひとつのソリトンを直接観察し、その動きを追跡する研究を進めてきました。最近では、ソリトンを意図的に動かしたり、ソリトン同士の相互作用を制御したりすることも可能になりつつあります。
本講演では、「ソリトンとは何か?」という基本的なところから、最先端の顕微鏡技術によってどのようにソリトンを観察し、操ることができるようになったのかを紹介します。そして、ソリトンを利用することで、将来、現在の半導体とは異なる原理で動作する超低消費電力の情報処理技術を実現できる可能性についてお話しします。
■日時
2026年10月6日 (火) 17:00–18:00
■開催方法
対面
■オンサイト
東北大学片平キャンパス 知の館 (TOKYO ELECTRON House of Creativity) 3F講義室 [アクセス]
〒980-8577 仙台市青葉区片平2丁目1-1
■定員
■申込
必要 (参加費無料)
■申込締切
2026年10月1日 (木) 17:00
講演者
Yeom Han Woong 教授
(浦項工科大学校:韓国)

プログラム
17:00–17:05
開会挨拶
17:05–17:55
「エネルギーをほとんど使わない情報処理へ ― ソリトンが拓く新しいエレクトロニクス」
Yeom Han Woong 教授 (浦項工科大学校:韓国)
17:55–18:00
閉会挨拶
■主催
東北大学 研究推進・支援機構 知の創出センター
■共催
東北大学国際放射光イノベーション・スマート研究センター
■お問合せ
東北大学 研究推進・支援機構 知の創出センター
Email: tfc_co★grp.tohoku.ac.jp【★を@に変更してください】