「The メタン」古くて新しいエネルギー
日時: 2015年3月8日(日)10:00~18:00
場所: 東北大学 片平さくらホール
主催: (一般社団法人)触媒学会・東日本支部
共催: 東北大学・多元物質科学研究所
(公益社団法人)石油学会・東北支部、
(公益財団法人)みやぎ・環境とくらし・ネットワーク(MELON)
後援: 第3回国連防災世界会議仙台開催実行委員会 宮城県教育委員会、
河北新報社
(公益社団法人)日本化学会東北支部、日本エネルギー学会東北支部
協賛:(公益社団法人)化学工学会東北支部
協力: NPO法人 natural science
「The メタン」改めてメタンを見つめましょう!
仙台市内の多くの家庭で主に、調理用に使われている天然ガス。そのメタンガスに焦点をあてた、一般向けの講演会です。特に、エネルギー資源に関心を持っている、高校生、中学生向けの講演とします。さらに、講演会の終わりには、質問コーナーを設け、あらゆる質問に対して、的確に答える機会とします。
また、おりしも東日本大震災4周年をむかえ、震災時とその後培った、エネルギーについての体験をもとに、災害時と復興時のエネルギーについて考える機会としたいと思います。さらに、国連防災会議開催に合わせた、連動企画として推進します。
地球環境問題と「メタン」
天然ガス≒メタンは、多くの家庭で調理として使われていますが、石油代替の資源として注目を浴びており、特に東日本大震災以降、安定な電気エネルギーを得る手段として、また、家庭で比較的手軽に使えるエネルギーとして、誰もが知っている身近な存在になっています。さらに、石油や石炭に比べて、地球温暖化ガスである炭酸ガス(CO2)排出量が圧倒的に少なく、地球にやさしい化石資源と言われています。 ところが、天然ガスもまた限りある資源であり、水力、風力、太陽光などの再生可能エネルギーに比べると、CO2排出量は多いのも確かです。一方で、天然ガスは石油のように中東に偏在することもなく、地球全体に位置し、特に日本近海では最近、メタンハイドレートとして注目を浴びる資源となっています。さらに、アメリカで始まった、シェールガス革命により、天然ガスの価格は特にアメリカ、欧州において格段に下がりつつあるのも確かです。さらに、生物の排泄物、有機質肥料、生分解性物質、汚泥、汚水、ゴミ、エネルギー作物などの発酵、嫌気性消化により発生するバイオメタンガスは、再生可能エネルギーの有力な候補として、注目を浴びています。
こうしてあらゆる、メタンガスに焦点をあてて、その資源のなりたちや利用の現状などの知識を得る機会を、将来を担う、高校生や中学生に与えることができるものと考えています。
講演会の概要
本企画では、まず最初に震災時に停止した都市ガスの原料であるメタンガス=LNGに焦点をあて、このメタン資源の実際と震災時の状況、なぜ1か月を待たずに天然ガス供給が開始したのかを含めて、メタン資源全般の講演をきき、さらに、従来型のLNGを原料としないメタンガスであるシェールガス(シェールガス革命)、採掘がはじまったメタンハイドレート、そして身近なバイオメタンガスについて、その資源量や利用法について、第一線の研究者から話をうかがいます。これがまさに、現在復興時に焦点があたっている、新たなエネルギー資源であります。さらに、水素自動車の水素の原料となっているのもメタンであり、このメタン利用について、メタン転化反応触媒(水素生成)や、メタンを燃料とする燃料電池開発の現状まで、最先端の技術を紹介していただきます。
本イベントのプログラム
後援: