はるか1,300年前の天平時代に確立した乾漆(かんしつ・麻布などを漆で固めたもの)は、現代のFRP(繊維強化プラスチック)と原理的に同じ造形技法です。しかし、現代まで乾漆自体が構造となって荷重を支えるような家具や建築物はほとんど作られていません。私たちは乾漆の力学的物性を科学的に検証し、乾漆を現代に蘇る最先端素材として捉え「構造乾漆」と名付け、その構造的・デザイン的可能性を研究しています。会場では紙と布と漆だけで出来た椅子に実際に座ってみて現代に蘇った古代の優れた造形技術を体験してみましょう。
※同ブースに事前予約制の講座プログラム「天平時代の造形技術「乾漆」ブローチを作ろう」も併催しています!