未来を拓く光輝くプラズマを触ってみよう!

開催期間 2014年07月20日(日) 09:00 ~ 2014年07月20日(日) 16:00
申込期間 2014年07月05日(土) 09:00 ~ 2014年07月18日(金) 23:50
サイエンス・デイ 学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ2014
出展種別 体験ブース
出展団体名 東北大学 大学院工学研究科 金子・加藤研究室
会場 A202
受付 申込不要

プラズマは宇宙の99.999…%を占めているといわれていて、周りを見渡すとどこにでもプラズマが存在しています。この体験ブースでは、いま世界の最先端の研究で使われているプラズマを、身近な電子レンジで実際に作って、実演します。また、熱くないプラズマを実際に触ることもできます。未来を拓く神秘の光であるプラズマ。この光り輝くプラズマを触ってみませんか!!




では、「プラズマ」って何でしょうか?物質が固体・液体・気体の状態をとることは、よく知られています。例えば、氷(固体)を温めると水(液体)、さらに温めると水蒸気(気体)になります。それでは、さらに気体にエネルギーを加えると、どうなるでしょうか。水は酸素と水素の原子からなり、原子は原子核と電子からなり、プラスの電荷を持つ原子核とマイナスの電荷を持つ電子が1対1で電気的に中性です。エネルギーをさらに加えることで、この電子が原子核の束縛から離れてバラバラになった状態、それがプラズマです。従って、プラズマは物質の第4の状態と呼ばれています。



そのプラズマは、地上での人工太陽を実現したり(核融合発電)、ロケットエンジン(はやぶさのエンジン)に利用されたりしています。また、このプラズマをナノスケール領域で利用すると、フラーレン、カーボンナノチューブ、グラフェンといった新しい物質を生み出すことも可能です。



さらに、近年、空気中でプラズマをつくる技術が登場し、手で触っても熱くないプラズマを使って、人体に直接プラズマを当てることができるようになりました。このプラズマを傷に当てることで、重度の火傷の治りが非常に早くなったり、細胞の中に遺伝子を導入することもできることが分かってきました。また、農薬の代わりにプラズマを使うことで、植物につく病原菌を殺したり、害虫を駆除する、無農薬農業の試みも始まっています。