仙台城南高校自然科学部では、仙台市内に生息する野生のトウホクサンショウウオの生態調査をおこなっています。
トウホクサンショウウオは、東北地方とその近隣にのみ生息しており、生態に関することがあまりわかっていない生きものです。また、宮城県のレッドデータブックでは準絶滅危惧種に指定されています。普段は森の中の落ち葉や岩場の陰に隠れて生活していますが、その森が伐採されることで住みかを失い、数が減少しています。
日本には20種以上のサンショウウオが生息していますが、やはりそのほとんどが絶滅の危機にさらされています。
私たちにとってあまりなじみのないサンショウウオですが、実は私たちの身近なところに生息しています。
今回は、日本のサンショウウオマップをつくったり、トウホクサンショウウオを実際に観察したりしながら、野生生物と人間が共に生きていくために私たちにできることを一緒に考えていきたいと思います。