自分の声を見たことがありますか? 私たちはいつもことばを話したり聞いたりしていますが、声をじっくりと観察する機会はあまりないでしょう。ここでは、まず、声を出す体のしくみを知るために口の体操をしましょう。それから、音声を録音し分析するソフトウェアを使って、自分の声の波形を見たり、そこからミリ秒(1000分の1秒)単位で音を切りだして聞いてみたり、あるいは声を成分に分けて濃淡で表した図(声紋、スペクトログラム)を見てみたりしましょう。そうすると、声を形作っているいろいろな種類の音の性質を確かめることができます。何気なく発していた自分の声の意外な面がきっと見えてくるでしょう。