本イベントは、「科学のプロセスを五感で感じる・科学で地域が見える」をコンセプトに、多賀城市中央公民館の主催で、共催の多賀城工場地帯連絡協議会に所属する5つの企業がプログラムをコース形式で実施したもので、特定非営利活動法人natural science は監修として携わりました。
(独)ポリテクセンター宮城による「粘土キャンドルをつくろう!」では、体温でやわらかくなる特殊なロウを、粘土のようにまるめて、ハロウィン用のキャンドルをつくる体験が行われました。(写真2:湯たんぽや使い捨てカイロを用いてロウを温めながら、キャンドル作りに熱中する子どもたちのようす)
ゼライス(株)による「ゼラチン・コラーゲンを使って『消化のしくみ』を学ぼう!」では、多賀城市で作られているゼラチン・コラーゲンペプチドが身近な製品に幅広く使われていることが紹介された後、食べたゼラチンが体の中でどう消化されるかの実験が行われました。(写真3:ゼラチンに消化酵素を入れると、どんな変化があるかを確かめる実験のようす)
東北電力(株)による「電気のひみつ発見! ~エネルギー出前講座~」では、目に見えない電気が、どこからどのようにやって来るのか、コンセントの先から来ている電気の発電所までの道のりや発電のしくみ等を調べる講座が、実験を交えながら行われました。(写真4:身近などのような場所に電気が使われているか、熱心に考える参加者たちのようす)
理研食品(株)による「わかめパワーのひみつについて探ろう!」では、「わかめ博士」たちとクイズをしながら、わかめの色や栄養などについて学び、実物の観察や実験をしながら五感で確認する講座が行われました。(写真5:乾燥カットわかめの原料となる、生わかめの大きさに驚く子どもたちのようす)
ソニー(株)仙台テクノロジーセンターによる「オリジナル乾電池をつくってみよう!」では、製作キットを用いて、世界にひとつだけのマンガン乾電池を作りながら、電池の仕組みを学ぶ講座が行われました。(写真6:真剣な表情で、二酸化マンガンを亜鉛缶の中に詰めて乾電池を作製する子どもたちのようす)
多賀城工場地帯連絡協議会会長(ソニー(株)仙台テクノロジーセンター代表)の大崎博之さんは、「ソニーとして仙台で毎年開催されているサイエンスデイに約5年前から参加し、子どもたちの生き生きした姿を見て、ぜひ多賀城市に住む子どもたちにも、より身近な場所で経験させてあげたいと思いました。多賀城市には技術的な企業が多く、多工連の地域貢献の一環として、サイエンスデイを多賀城で開催することが効果的と思い、開催に至りました。これまで同様の取組みは各社単独ではありましたが、一堂に会して開催することの良さを、再認識しました。今回は初開催のため、出展は多工連企業のみで、対象は多賀城市内在住の小学生としましたが、今後はできるだけ多くの経験を子ども達ができるよう、多賀城地域の大学や高校等とも連携し、対象も近隣市町村まで広げたいと考えています」と話しています。