今年で15回目を迎えるCVG東北には、東北地域の13の大学、大学院などから24件の応募があり、2段階の書類審査の結果、4件の提案が最終プレゼンテーション審査に進みました。審査の結果、NPO法人natural science の高橋佑生(東北大学工学部4年)と増保純平(東北大学大学院修士2年)のチームが提案したIoTシステム「姿勢矯正メガネ」が最優秀賞を受賞しました。このほか、特別賞2件、奨励賞1件の入賞がありました。
最優秀賞に選ばれたアプリケーションは、現代人の約8割に発症していると言われる現代病「ストレートネック」を解決するために、その原因となるパソコン利用時の不良姿勢を矯正する新発想のIoTシステムです。カメラとIoTデバイスの検知により、「姿勢が悪い」と判定した時に敢えてパソコン表示画面を徐々に赤くして見えづらくすることで、物理的な矯正機器なしで、自然と姿勢を正すよう習慣付けをさせるシステムを特徴とします。実用面でも5.8gと軽量仕様で好みのメガネに装着でき、ボタン電池1個で長時間稼働が可能です。本アプリを教育で用いれば、不良姿勢を未然に防ぐことができます。今回、このようなアイデアと試作も含めた実装が高く評価されて最優秀賞受賞となりました。高橋と増保のチームは、2月17日に東京で行われる全国大会に東北代表として出場し、他地区大会で上位入賞した学生たちと日本一を競います。
なお、本アプリは、センサを用いたものづくりの学生向け国際コンテスト「国際イノベーションコンテスト2017」の世界大会においても世界1位に入賞しています。
【関連記事】「natural science 科学・技術講座」講師陣チームが「第8回 国際イノベーションコンテスト世界大会」で世界1位&世界3位にW入賞
http://www.natural-science.or.jp/article/20180113213621.php