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「第8回 国際イノベーションコンテスト(iCAN’17)世界大会」で優勝&第3位に入賞~現代人の姿勢問題を解決する、新発想の姿勢矯正IoTアプリを提案~

「natural science 科学・技術講座」講師陣チームが
「第8回 国際イノベーションコンテスト世界大会」で優勝&第3位入賞

写真 1 中国北京にて開催された「第8回国際イノベーションコンテスト世界大会」の表彰式のようす

写真 1 中国北京にて開催された「第8回国際イノベーションコンテスト世界大会」の表彰式のようす
 特定非営利活動法人natural science(注1)に所属する2つの学生チームが、11月25日と26日に中国北京にて開催された、センサーを用いたアプリケーションを提案し試作した成果を競う国際コンテスト「第8回国際イノベーションコンテスト(iCAN’17)世界大会」において優勝並びに第3位に見事入賞を果たしました。

 iCAN’17世界大会には、中国、日本、ドイツ、フランス、イギリス、カナダ、タイ、オーストラリア、台湾、香港の10の国と地域から、各国内・地域予選を勝ち抜いた17チームが参加しました。natural science の2チームは、4月に行われた日本国内予選でそれぞれ1位と3位に入賞し、世界大会への出場権を獲得しました。

 なお、これまでnatural science からは、iCAN世界大会に通算4チームが出場し、世界第1位に2回、世界第3位に2回入賞しています(iCAN’12世界3位、iCAN’15世界1位、iCAN’17世界1位及び第3位)。


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写真 2 第8回国際イノベーションコンテスト(iCAN’17)世界大会優勝チームメンバー(左:増保純平、右:高橋佑生、いずれも東北大学4年生)

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写真 3 第8回国際イノベーションコンテスト(iCAN’17)世界大会第3位入賞チームメンバー(右:佐々木洋輔/東北学院大学2年生、左:高橋佑生)

iCAN’17世界大会優勝作品「Self neck corrector」
~ 情報社会の現代病「ストレートネック」問題を解決 ~

写真 4 iCAN'17世界大会優勝アプリ「Self neck corrector」使用時のようす

写真 4 iCAN’17世界大会優勝アプリ「Self neck corrector」使用時のようす
 iCNA’17世界大会優勝作品「Self neck corrector」は、現代人の約8割に発症していると言われる現代病「ストレートネック」を解決するために、ストレートネックの原因となるパソコン使用時の首の不良姿勢を矯正する新発想のIoTアプリです。チームリーダーの増保純平(東北大学4年)は、自身もストレートネックによる健康被害に悩まされていましたが、首の姿勢を矯正するよい既製品がなかったことから本作品を構想し、チームメンバーの高橋佑生(東北大学4年)とともに本アプリを約1年間かけて作りあげました。さらに国内予選優勝後は、デバイスの小型・軽量化や姿勢判定アルゴリズムの改良等、作品をブラッシュアップしました。

 本アプリは、パソコン使用者の姿勢情報をセンサーと画像で取得し、「姿勢が悪い」と判定した時に敢えてパソコン表示画面を徐々に暗くさせることで、自然と姿勢を正すように習慣付けさせるシステムを特徴とします。本アプリを教育で用いれば、不良姿勢を未然に防ぐことが期待されます。実用面でも5.8gと軽量仕様で好きなメガネに装着でき、ボタン電池1個で長時間駆動が可能です。電池がなくなる頃には、正しい姿勢が身に付いていることでしょう。外部から物理的に姿勢を正そうとする従来の矯正グッズとは一線を画す、IoT時代の新しい発想のアプリであることが、世界からも高く評価されました。

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図 1 iCAN’17世界大会優勝作品『Self neck corrector』をメガネに装着することで現代病「ストレートネック」を解消


iCAN’17世界大会第3位入賞作品「Anti-aging shoes」

写真 5 iCAN'17世界大会第3位入賞アプリ「Anti-aging shoes」

写真 5 iCAN’17世界大会第3位入賞アプリ「Anti-aging shoes」

写真 6 「Anti-aging shoes」により、スキマ時間を利用したバランス力の鍛錬と測定が同時に可能となる。

写真 6 「Anti-aging shoes」により、スキマ時間を利用したバランス力の鍛錬と測定が同時に可能となる。
 同コンテスト世界第3位入賞作品「Anti-aging shoes」はチームリーダーの佐々木洋輔(東北学院大学2年)が自身のバランス年齢を若返らせるために開発したIoTアプリです。インソール(中敷)内に搭載した各種センサーが使用者の姿勢の偏りやふらつきを測定し、バランス年齢を判定してスマホにリアルタイムで表示するシステムで、トレーニングの効果を確認しながらバランス力を鍛えることができます。電車の待ち時間等にスマホでニュース等を見ながら測定とトレーニングが同時にできる点が特徴で、「可処分時間を犠牲にせずバランス年齢を若返らせることで、人生そのものの可処分時間を増やしたい」という開発者の願いが込められてています。チームメンバーの高橋佑生(東北大学4年)とともに本アプリを約1年間かけて開発し、さらに国内予選通過後はデバイスの小型・軽量化やトレーニング機能の追加等、作品を改良しました。


注1) natural science は、科学の”結果”だけでなく”プロセス”を共有化できる場づくりを通じて、知的好奇心がもたらす心豊かな社会の創造に資することを目指すNPO法人(2007年設立)。「子どもから大人まで科学のプロセスを五感で体験できる日」をコンセプトにした年1日限りのサイエンスフェスティバル『学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ』の企画・運営や、中長期スパンで科学的な基礎力と創造力を育成する小中高大学生向け講座『科学・技術講座』の開発・実施(毎週火~金曜日開講中)が活動の中心。2012 年には『学都「仙台・宮城」サイエンスコミュニティ』を宮城県との共同で設立。「科学・技術の地産地消」と銘打ち、学都「仙台・宮城」の資源が教育的価値として地域に還元される循環づくりを目指している。

<本件に関するお問合せ先>

特定非営利活動法人natural science
理事 大草 芳江(おおくさ よしえ)
TEL: 022-721-2035
E-mail: info@natural-science.or.jp http://www.natural-science.or.jp/

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