サイエンス・デイ オブ ザ イヤー2022(宮城県知事賞)受賞企画概要
1.出展プログラム名
川の流れを見てみよう
2.出展団体名
山形大学理学部サイエンスコミュニケータープログラム
3.構成員名簿(氏名・役職・学年)
氏名 |
役職・学年 |
今井 陸人 |
理学部・4年 |
宮﨑 大地 |
矢野 裕基 |
理学部・3年 |
片桐 紫苑 |
4.受賞コメント(約400字)
この度は素晴らしい賞をいただきありがとうございます。メンバー一同大変うれしく思っております。私たちは水理実験模型Emriverを用いて「川の成り立ち」、「防災」についての解説、発表を行いました。当日は緊張によって早口になってしまうなどうまくいかなかった面もあり、大勢の人に発表する難しさを感じました。しかし、来場者の方々が熱心に発表を聞いて下さったことや「面白かった」という感想をいただいたことから、達成感を感じることができました。また、今回の出来事が来場者の方にとって川や防災について再度考えるきっかけとなっていましたら幸いです。普段の生活では経験できないことだったため、とても良い機会となりました。今回の経験を大学生活や将来に活かしたいと思っております。改めて関係者の方々、来場の方々へお礼を申し上げ、挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。
5.プログラム紹介文
自分たちが住んでいる場所がどのようにして作られた地形なのか知っていますか?川を再現できる模型(エムリバージオモデル)は、土砂の変わりに、メラミンプラスティックで作られた砂を使います。そのため、水が濁らず、細かい動きまで観察することができます。川がどのようにできるのか、川の水はどのように土砂を運ぶのか、川によって地形がどのように変化するのかを短時間で再現することができます。広瀬川の蛇行や仙台の段丘はどうやってできたのか一緒に見てみましょう。たまに洪水を起こしたりもしますよ。大学生が分かりやすく説明します。
6.趣旨・ねらい(どのようなことをねらいとして、出展内容を考えましたか?)
川の流れを再現できるモデルを利用した以下の事柄について参加者に理解してもらう。水が循環していること。
長い年月の川の流れが変わる様子を短い時間で見てもらう。
川の作用である、運搬・浸食・堆積の三つのキーワード
増水することにより、簡単に侵食が起こり、災害になる
ため池など水が増えて決壊すること
視覚的に理解してもらう。
7.具体的な出展内容(6.の目的を実現するために、どのような出展内容としましたか?)
川が流れ浸食と堆積により、河岸段丘や三角州などの形成を見せる
伏流水を再現し三角州の土壌が農業に向いていることを考えてもらう。
家の模型を子供たちに私、どこに住むか考えさせる
水の量を増やし、川の流れが変わるようすなど建てた家の安全を確認する
8.出展内容を説明する写真や図(1点以上)
川の流れを説明しています。
9.科学を社会に伝えるために、特に工夫していること・意識していることは何ですか?
最近、線状降水帯では、短時間で大雨になることがあり、ニュースなどの映像で被害があることを知っています。実際に災害現場で起きていることを再現してどうしてそうなったのか、どうやって防災できるのか、避難するのか、考えてもらう。
家に帰っても今日の展示内容から家族で話し合い、さらにハザードマップで確認してもらえるように意識付けする。
その場の子供たちの反応を見ながら話す内容は間の取り方を変えて説明するように。
10.その他、アピールポイントなど、ご自由にご記入ください(自由記入欄)
理学部サイエンスコミュニケータープログラムは、将来教員や学芸員を目指す学生が履修するプログラムです。その中の選択必修の講義の履修生が参加しました。自分たちでイベントを企画運営を目指すことが講義の目的ですが、サイエンスデーに出展し、多くの子供たちや保護者の方に参加していただき、大変勉強になったと思います。
この経験を社会人として生かして欲しいと思います。
講義担当:理学部 栗山恭直