NPO法人natural science メンバーら8名で7月7日、郡和子仙台市長を表敬訪問し、今年で15回目を迎える『学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ』のオンライン開催と、『natural science 科学・技術講座』受講生及び講師チームの「国際イノベーションコンテスト2021」世界大会出場などについてご報告しました。
はじめに大草芳江理事が、「科学・技術の地産地消」と銘打ち、大学・研究所や企業、科学館や学校などと連携して、地域の知的資源を地域に教育的価値として還元する『学都「仙台・宮城」サイエンスコミュニティ』の科学教育活動についてご説明申し上げました。
本コミュニティの毎年恒例イベントである『学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ』(仙台市後援、仙台市教育委員会などと共催)については、仙台市長からも応援メッセージを毎年ご寄稿いただいており、仙台市長賞も交付いただいています。2年ぶりの開催となる今年は、初のオンライン開催となる旨をご報告しました。また、「光」を切り口に仙台の研究や開発を紹介する『学都「仙台・宮城」サイエンスマップ~光編~』も謹呈申し上げました。
次に、自らのアイディアを形にする科学的な基礎力と創造力の育成を目的とする『natural science 科学・技術講座』についてご説明申し上げました。基礎力と創造力を培った受講生や講師たちが形にしたアイディアを発表する場として、仙台市も発起人に名を連ねるMEMSパークコンソーシアム主催の国際的なものづくりコンテスト「国際イノベーションコンテスト(iCAN)」を目標に掲げています。今年4月に開催されたiCAN’21国内予選にてnatural scienceチームが優勝し、世界大会に日本代表チームとして3年連続・通算7回目の出場を決めたことをご報告しました。
郡市長には、今年のiCAN国内予選優勝チームの犬塚悠月さん(角川ドワンゴ学園N高等学校2年/『科学・技術講座』受講生)と井上晶成(東北大学工学部3年/『科学・技術講座』講師)と佐々木洋輔(東北電子専門学校機械CAD設計科1年/『科学・技術講座』講師)が、開発したベルト型IoTアプリケーション「満腹チェッカー」についてご説明申し上げ、郡市長に作品をご覧いただきました。また、東日本放送様、宮城テレビ様、河北新報様からこの様子を取材いただきました。
さらに、iCAN’17で世界1位に入賞し、東北大学医学部等と共同研究を進め、商品として今年販売予定のIoTアプリケーション「美姿勢メガネ」も、郡市長に体験いただきました。アイディアを形にする基礎力と創造力を育成する科学教育活動に加えて、さらに形にしたアイディアを社会に役立つ商品として還元するための会社「株式会社weCAN」(高橋佑生 代表取締役社長)を、iCAN世界大会入賞実績のある『科学・技術講座』講師陣で昨年10月に設立し、今後も産学官連携で商品化の予定です。「科学・技術の地産地消」のさらなる具現化にむけた、これら一連の活動についても、郡市長にご説明申し上げ、激励のお言葉を頂戴しました。
最後に、前回のサイエンス・デイ オブ ザ イヤー仙台市長賞を受賞した、東北学院大学工学部バーチャルリアリティ研究室(佐瀬一弥 准教授)/水工学研究室(三戸部佑太 准教授)による「ゲームで楽しく津波防災まちづくり!~数値シミュレーションを活用した楽しく正しい防災教育を目指して~」の最新版アプリケーションも郡市長に体験いただきました。
郡市長からは、「素晴らしいですね。若い人たちのこのような力は非常に頼もしく、仙台の街がより元気になることを実感させていただきました。iCAN世界大会でもまたよい成績を収められることを期待しています」と激励のお言葉をいただきました。
なお、本表敬訪問は、平素より『学都「仙台・宮城」サイエンスコミュニティ』の活動にご理解とご協力をいただいております仙台市科学館様のお力添えにより実現いたしました。ここに感謝の意を表します。
KHB東日本放送様に当日の様子を取材いただいた様子は、YouTubeからもご覧いただけます。
☆ 「満腹チェッカー」開発で仙台市の大学生ら3人が世界へ:KHB東日本放送
-≫ https://www.youtube.com/watch?v=bKYc46p5uEM