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サイエンス・デイ オブ ザ イヤー2021(文部科学大臣賞)受賞企画概要

20181103-8

1.出展プログラム名

あなたの知らない惑星の世界

2.出展団体名

東北大学大学院理学研究科太陽惑星空間系領域

3.構成員名簿(氏名・学年)

氏名 役職・学年
吉田奈央 博士課程後期・2年
解良拓海 博士課程前期・2年
小暮李成 博士課程前期・2年
斉藤幸碩 博士課程前期・2年
深見岳弘 博士課程前期・2年
磯野航 博士課程前期・1年
長内大河 博士課程前期・1年
風間暁 博士課程前期・1年
鈴木湧平 博士課程前期・1年
永田和也 博士課程前期・1年
古川研斗 博士課程前期・1年
光岡友梨 博士課程前期・1年
安田陸人 博士課程前期・1年
古林未来 学部・4年
近藤大泰 学部・4年
佐藤晋之祐 学部・4年
吉野富士香 学部・4年

4.受賞コメント(約400字)

 この度は、文部科学大臣賞を頂き誠に光栄です。私たち東北大学大学院理学研究科太陽惑星空間系領域は、宇宙・惑星に関することを体験型の企画を通じて学んでいただけるような企画を行ってきました。特に今年度は、オンラインでの開催ということで、参加者が主体的に参加しやすく・画面の中の限られた情報でいかに楽しい体験をしてもらえるかに着目して、メンバー一同アイディアを出し合って、企画を行いました。YouTubeとZoomを組み合わせた講演やオンライン上でできるクイズラリーなど、私たちにとっても初めての試みで不安もありましたが、当日は、予想を上回る多くの方にご参加いただき、メンバー一同非常に楽しい時間を過ごすことができました。ご参加いただいた方にとって今回の講演が、惑星科学や科学全般に対して興味を持つきっかけになれば非常に嬉しいです。今回の出展を通じて得た経験や反省点を活かしつつ、来年以降も楽しんでいただける企画ができるよう頑張ります。本当にありがとうございました。

5.プログラム紹介文

 みなさんは太陽系の惑星についてどれだけ知っていますか?

 それぞれの惑星の大きさや並び方などなど…. 詳しい方もいらっしゃるかもしれません。本やネットなどには、惑星に関する多くの情報が載っていて、もう惑星についてわかってないことなんてほとんどないのでは?と思ってしまう人も中にはいるでしょう…

 では今現在、惑星について調べている科学者や探査機は一体何を調べているのでしょう?

 今回は、それぞれの惑星でどのようなテーマが注目を集めていて、実際どのように研究が進められているのかを皆さんにご紹介したいと思います。

“あなたの知らない惑星の世界” ぜひ覗きに来てみてはいかがでしょう?

6.趣旨・ねらい(どのようなことをねらいとして、出展内容を考えましたか?)

 教科書に書いてあるような惑星の基本的な情報だけでなく、普段それらの天体を研究している私たちならではの “あなたの知らない惑星の世界”をお伝えすることを狙いとしています。
 現在、研究者たちは何に注目して研究続けているのか、何を目的としてどんな探査機が今後打ち上がる予定なのか、といった惑星科学の最前線の一部をご紹介できるような内容を考えました。

7.具体的な出展内容(6.の目的を実現するために、どのような出展内容としましたか?)

Zoomのブレイクアウトルームを使用してご紹介する天体によってブースを分けることで、その天体に関わった研究を行なっている人から話を聞くことができるようにしました。具体的なブースは以下の通りです。

7-1 水星・金星ブース

・水星・金星の特徴 ?地球との相違点に着目して?
・水星・金星の探査機
 現在稼働中の唯一の金星探査機である”あかつき”& 東北大が開発に関わっている水星探査機”みお”の紹介

7-2 地球ブース

・光のカーテン オーロラ ~宇宙からのメッセージ~
 実は太陽活動が深く関係するオーロラの発光の仕組みについてわかりやすく紹介

7-3 火星ブース

・火星の基本的な特徴 ?もし火星に行ったら・もし火星に住んだら?
・火星探査プロジェクトMMXの紹介
・火星研究者がMMXに期待していること

7-4 外惑星ブース(木星・土星・天王星・海王星)

・外惑星(木星・土星・天王星・海王星)の特徴
 ~多様な衛星系を持つ外惑星に注目して~
・外惑星とその衛星の探査機・探査計画
 木星探査機Juno、東北大が開発に関わっている木星氷衛星探査衛星”JUICE”、土星衛星タイタン着陸機”Dragonfly”の紹介

8.出展内容を説明する写真や図(1点以上)

20181103-8
図. 今回紹介する惑星・探査機一覧

9.科学を社会に伝えるために、特に工夫していること・意識していることは何ですか?

 オンラインでのイベントでは、対面時よりも双方向的なコミュニケーションが難しいという障壁があるため、会話などの言語を用いて何かを伝える手法に加え、視覚的な手段を多く用いていくことが大切だと私たちは考えています。よって、今回のイベントでは、映像コンテンツをより多く用意し、視覚的に惑星科学を伝えられるよう意識しました。

10.その他、アピールポイントなど、ご自由にご記入ください(自由記入欄)

 一般的なオンラインイベントでは、視聴者が完全に受け身になってしまう状態に陥りやすいと考えています。そこで、全てのブースを回ることで回答可能なクイズラリーを実施し、参加者が自らブレイクアウトルームを移動し、主体的な参加を促す仕組みにしました。
 また、zoomなどの閉鎖的なツールでは、外部から何が行われているのかが見えにくく参加者が入りにくいという問題点があります。そこで今回は、YouTube Live とzoomを併用した仕組みを採用しました。YouTube Liveの概要欄にzoomのURLを貼り付け、YouTube Liveにて各ブースの講演をダイジェスト版で紹介することにより、参加者がzoomに入る前に内部の様子を見ることができるようにしました。これにより、開放的な対面イベントでは可能であった”一度外から覗いてみて面白そうな展示を見つけて参加する”というプロセスを可能にしました。

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