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2015年3月7日 特定非営利活動法人natural science 主催

第8回「科学と社会」意見・交換交流会(ゲスト:江刺正喜先生)を開催しました(3月7日)

20150307_03 「科学と社会」意見交換・交流会とは、「科学と社会」をテーマに、毎回、各界から多彩なゲスト(科学者、実業家、行政関係者、作家など)を迎え、宮城の日本酒を交えながら、ざっくばらんに議論するニュータイプのサイエンスカフェです。「科学と社会」についての捉え方は、立場によって異なります。議題は、ゲストが「科学と社会」をどのように捉えているのかからスタートし、その切り口から、ゲストと参加者同士で活発な議論を行います。明示的な落とし所をつくることが主目的ではなく、様々な立場の方にご参加いただくことによって、「科学と社会」の現状を浮き彫りにすることを主な目的としています。

20150307_02 第8回目となる今回のゲストは、MEMS(微小電気機械システム)の世界的権威である江刺正喜先生(東北大学WPI-AIMR教授)を迎えて開催しました。スマホの傾きや自動車エアバックが衝突を検出するためのセンサなど、私たちの身近な生活で役立つMEMS。そんなMEMSがつくるこれからの未来とはどんな社会なのか、MEMS創始者の一人である立場からお話いただきました。

20150307_02 第一部では、江刺先生から「MEMS研究とオープンコラボレーション」と題してご講演いただきました。江刺先生は、これまでのMEMS研究の経緯や最近の研究について概説した後、MEMSを中心とした各種半導体試作開発の効率化・低コスト化を図るための共用設備「試作コインランドリー」を紹介。「僕のこだわりは設備を皆で使うこと。学生の頃は自分で設備を作った。自作の設備なら色々なことを試せるし、全工程を実体験できる。これまで約130の会社が共同設備を利用し、色々な研究室がつながっている。異質の者同士が仲良くやるといい。日本は組織間の壁があり、集団で力を発揮するのが下手だと思う。大勢の人間の努力は一人の天才に勝る」などと、オープンコラボレーションの概念や具体的な取組みについてお話いただきました。詳細は、江刺先生からご提供いただいた講演資料(約17.8MB)をご覧ください。

20150307_02 第二部では、宮城の日本酒(宮寒梅純米吟醸美山錦45%、亀岡(萩の鶴)中取純米吟醸美山錦50%、山和純米吟醸美山錦50%、伯楽星純米大吟醸おりがらみ本生雄町40%)を交えながら、江刺先生を囲んで、ざっくばらんに意見交換を行い、相互理解を深めました。また、MEMSを用いたものづくりコンテスト(国際ナノ・マイクロアプリケーションコンテスト、通称「iCAN」)への出場を目指しアプリケーションを開発中の学生たちは、江刺先生から様々なアドバイスとエールをいただき、開発に向けて決意を新たにしていたようでした。

【追記】20150307_02
 第8回「科学と社会」意見交換・交流会が始まる前の時間には、江刺正喜先生が東北大学西澤潤一記念研究センターに設置した近代技術史館を、江刺先生からご案内いただきました。また、本サイエンスコミュニティの「科学・技術の地産地消レストラン」で開発中の科学講座「光って、そもそも何だろう?」の予備実験(スリットを用いた光の回折実験)も、同センターの設備をお借りして実施させていただきました。重ねて感謝申し上げます。

公開:2015.03.08 主催・共催・コーディネート(報告)
文責:大草芳江

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