この教室は、昨年7月に東北大学で開催された『学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ』で、仙台青陵中等教育学校科学部の出展がRESTART JAPANによる「RESTART JAPAN賞」を受賞したことをきっかけに開催されたもの。
教室では、ソニーとSCJのスタッフたち12人から自己紹介があった後、生徒一人ひとりに部品とはんだゴテが配られ、光通信機の電子工作がスタート。
生徒たちは、まずハサミで切り取った銅板を、送信機と受信機の基盤に貼り付けた後、回路図に従って、抵抗やトランジスタなどの部品を一つひとつはんだ付け。はんだ付けが初めての生徒も、スタッフに教えてもらいながら、楽しそうにはんだ付けをしていた。
こうして光通信機の組み立てが終わり、スイッチをオン。送信機のLEDから発せられた光が、受信機で音に変換され音楽が鳴ると、生徒たちは「できた!」と歓声をあげていた。
次は、自分でつくった光通信機を使って実験だ。生徒たちは、送信機と受信機の間に手や半透明なものを置いて光をさえぎったり、鏡で光を反射させるとどうなるかや、送信機にLEDとレーザのどちらを取り付けた方が遠くまで信号が届くかなどを、予測しながら、確かめていた。
参加した生徒たちは「本格的な機械を自分でつくれて楽しかった」「実験で予想とは違う結果が出たことがおもしろかった」「自分たちで実験して確かめたことが、先生の解説でわかって楽しかった」などと感想を話していた。担当した武田さんは「科学を好きになってもらうきっかけになってもらえれば」と話している。