サイエンス・デイ オブ ザ イヤー2026(東北大学総長賞)受賞企画概要

1.出展プログラム名
宇宙の色を探しに行こう!~色と光の不思議~
2.出展団体名
宮城県仙台第二高等学校
3.構成員名簿(氏名・学年)
| 氏名 |
役職・学年 |
| 遠藤 滴 |
地学部・2年 |
| 鈴木 庵里 |
地学部・2年 |
| 高橋 澪 |
地学部・2年 |
| 丹下 陽仁 |
地学部・2年 |
| 土屋 礼次郎 |
地学部・2年 |
| 下山 陽愛 |
地学部・1年 |
| 須藤 春音 |
地学部・1年 |
| 渡部 葵 |
地学部・1年 |
| 上田 愛佳 |
物理部・2年 |
| 吉田 杏 |
物理部・2年 |
| 深見 龍吾 |
物理部・2年 |
| 田代 佑貴 |
物理部・1年 |
| 鳥山 尚悟 |
物理部・1年 |
4.受賞コメント(約400字)
この度は、東北大学総長賞という名誉ある賞を頂き、本当にありがとうございます。今回、仙台二高地学部と物理部は協力して行う初めての出展でしたが、身近な科学をテーマに楽しく学べる展示を目指したところ、大変多くの方に来場して頂きました。地学や物理に関する現象やしくみを、家にもあるような馴染みあるものを使って再現することで、より科学を身近に感じてもらうことができたと思います。また、実際に目で見て手を動かしてもらうことを重視し、理解を深めるパネルやクイズを用意して多くの年代の方に楽しんでいただけました。化石発掘体験のブースで配布したカードもとても好評で嬉しく思っています。仙台二高地学部、物理部は今回のサイエンスデイで得た経験を基に、今後も多くの人々に科学の面白さを伝える活動を行っていきます。ご来場頂いた皆様、このサイエンスデイという素晴らしいイベントに関わった全ての皆様に感謝申し上げます。
5.プログラム紹介文
何気なく身の回りにある「色」。その正体を皆さんは知っているでしょうか?よく考えてみると、不思議がいっぱいあるはずです。そんな不思議を、私たちと一緒に宇宙を旅しながら解き明かしてみませんか?きれいで楽しい実験を通して、世界の秘密を探ってみましょう!化石発掘体験やブツリブスイッチなどワクワクする企画も盛りだくさんです。ぜひ、遊びに来てください!
6.趣旨・ねらい(どのようなことをねらいとして、出展内容を考えましたか?)
世界で初めて宇宙に行ったユーリ・ガガーリンはこう言った。「地球は青かった」と。では、そもそも青とは何なのか。色とは何なのか。私たちは、子どもから大人まで幅広い年代の方に科学の魅力を知ってもらうために、色という身近なものに着目し、このような疑問に答えられるよう、実際に実験をして解説することでわかりやすく伝えることを目指しました。また、化石の発掘体験や火山の実験、ブツリブスイッチなどのブースも用意し、実際に体験してもらうことで科学に興味のある子どもたちからそうでない子どもたち、またその親御さんまでにより科学に興味を持ってもらいたいと思い、このような出展を企画しました。
7.具体的な出展内容(6.の目的を実現するために、どのような出展内容としましたか?)
7-1 動画シアター
「宇宙の色を探しに行こう!」というタイトルの元、ユーリ・ガガーリンの「地球は青かった」という有名な言葉から、「青って何だろう?」「そもそも色って何だろう?」「地球って何だろう?」という質問につなげ、来場者の方に疑問をもってもらえるような動画を作成し、その後の出展に興味を持ってもらえるようにした。
7-2 空はどうして青いのか?
ペットボトルに水と少量の牛乳を加え、底の方からライトで光を当てることで、ペットボトル内で光がレイリー散乱を起こし、色が青から赤へと変わっていく様子を実験で視覚的にわかりやすく示した。また、解説パネルを作成し、さらに解説者が身振り手振りなどを使って、光の波長の違いによる散乱のしやすさを詳しく解説した。
7-3 蜃気楼の秘密
水槽に、まず食塩の飽和水溶液を入れ、その後上から水をそっと注ぎ、屈折率の違う液体の層を作成した。この水槽を実際に両側からのぞいてもらうことで、実際の蜃気楼と同じ原理で起きる光の屈折を目で見て体験することができた。
7-4 鉱物の不思議
ブラックライトを当てると光る蛍光鉱物を用意し、来場者に実際にブラックライトを当ててもらうことで、蛍光鉱物の性質を目で見てその不思議さ、面白さを体感してもらった。光る理由を説明したパネルを用意し、来場者の理解を深めた。
7-5 火山ってすごい!
ペットボトルと新聞紙、ビニールで火山の模型を作り、お酢と重曹の反応により火山の噴火を再現する実験を行った。火山や噴火のしくみを説明してから実験を見せることでより火山の理解を深めてもらった。
7-6 地熱発電って何?
風船とエタノールなどを使用して実験を行い、温泉の温度が低い日本でもやりやすいバイナリー発電という持続可能な社会に向けての例を紹介した。オリジナルキャラクターを使用したパネルにより楽しみながら学ぶことを目的とした。
7-7 化石発掘体験
砂の中に埋まった化石のレプリカを、ハケを使って探してもらうというブースで、主に子どもたちに体験してもらった。ただ発掘して終わりではなく、部員と一緒にその化石が生きていた時代について考えるクイズを通して、化石の魅力を知ってもらった。また、化石を見つけられた子にはカードをプレゼントし、家でも化石について学べるようにした。
7-8 ブツリブスイッチ
強力な磁石と鉄球を並べ、磁石に引き寄せられる力と衝突の勢いを使って、最初の球より速いスピードで端の球を飛び出させる、ガウス加速器という装置を作成した。鉄球が勢いよく飛んでいく様子は面白く、自分で装置を動かすことができるコーナーは物理の楽しさを実感できるブースとなった。
8.出展内容を説明する写真や図(1点以上)

部員によるガガーリンのイラスト

ブラックライトで光るウェルネル石

火山の噴火実験

化石発掘体験

ブツリブスイッチ


化石発掘体験のブースで配布したオリジナル化石カード(2種類)
9.科学を社会に伝えるために、特に工夫していること・意識していることは何ですか?
地学や物理などの科学の面白さを多くの人に伝えるため、身近な科学現象やしくみをテーマにしました。来場者が自分の目で実際に見たり、手を動かしたりして体験することを重視しました。単に「すごい」だけで終わらせないために、わかりやすい説明パネルや理解を深めるクイズを作成し、学びのある展示にしました。また、理解を促すため、来場者の年代に合わせて説明を変えることを意識しました。実験のブースでは、ペットボトル、牛乳、塩、酢、重曹など家庭で容易に準備できるものを使用することで「家でもできそう」と思ってもらえるように工夫しました。
10.その他、アピールポイントなど、ご自由にご記入ください(自由記入欄)
空が青い理由や蜃気楼、鉱物、火山、発電などについて子どもたちにわかりやすく展示や実験を行い、化石発掘やブツリブスイッチなどの体験を通して、楽しみながら科学の魅力を実感していただくことができました。子どもたちには多くの笑顔が見られ、夢中になって見てもらって「なるほど!」という声を頂き、嬉しい限りです。今回の出展テーマである色というのは、普段私たちが意識せずに見ているものですが、そのような日常の中に疑問を見つけ、科学の面白さに気づいてもらえたら幸いです。ご来場いただいた皆様、本当にありがとうございました。