サイエンス・デイ オブ ザ イヤー2026(東北総合通信局長賞)受賞企画概要

1.出展プログラム名
触って学ぼう!、ネットワークとセキュリティ技術
2.出展団体名
仙台高等専門学校 和泉研究室・高橋研究室
3.構成員名簿(氏名・学年)
| 氏名 |
役職・学年 |
| 和泉 諭 |
准教授 |
| 高橋 晶子 |
教授 |
| 伊藤 知世 |
専攻科 情報電子システム工学専攻2年 |
| 梅津 彩果 |
専攻科 情報電子システム工学専攻2年 |
| 熊谷 拓美 |
専攻科 情報電子システム工学専攻2年 |
| 西條 渉平 |
専攻科 情報電子システム工学専攻2年 |
| 菅 煌真 |
専攻科 情報電子システム工学専攻2年 |
| 田坂 青輝 |
専攻科 情報電子システム工学専攻2年 |
| 安達 晴基 |
総合工学科 5年生 |
4.受賞コメント(約400字)
この度はサイエンス オブ ザ イヤー 東北総合通信局長賞をいただきありがとうございます。ネットワークやセキュリティは私たちの生活に欠かせないものになっていますが、その仕組みなどはなかなか普段目にする機会はないかと思います。しかし、今は小学生でもスマートフォンを持つようになり、若年層に対してもネットワークやセキュリティに関する知識を習得してもらうことがより一層、重要になってきています。そのようなことから、今回の展示はネットワークやセキュリティの技術を目で見て、触って、直感的に楽しく理解してもらう目的で行いました。この展示をきっかけにネットワークやセキュリティの仕組みに興味を持ってもらえたのなら幸いです。そして、普段の生活の中でふとした時にネットワークのことを意識したり、セキュリティのことを気にしたりしてみてください。これからも様々な形で人材育成に取り組んでいきたいと思います。
5.プログラム紹介文
みなさんは日ごろスマホやタブレットを使ってゲームをしたり、HPを閲覧したりしていますが、そこでは様々なネットワークやセキュリティの技術によって支えられています。このブースではみなさんの生活を陰で支えているネットワークやセキュリティ技術を、パズルや模型などを通して、直接、手で触りながら楽しく体験できます。
6.趣旨・ねらい(どのようなことをねらいとして、出展内容を考えましたか?)
スマートフォンやタブレットが急速に普及し、小中学生にとってもインターネットは日常生活に欠かせない存在となっています。一方で、それらを支えるネットワーク技術やセキュリティ技術は目に見えにくく、専門的で難しいという印象を持たれやすいため、子どもたちが幼少期からその仕組みや重要性について学ぶ機会は決して多くないです。
そこで本展示では、実際に触って、楽しみながらネットワーク技術やセキュリティ技術を学ぶことをで、それら技術に興味を持ってもらうことを目的としています。具体的には模型を使ってインターネットの構築を体験したり、謎解きやパズル、簡単な計算に挑戦したりすることで、普段何気なく利用しているインターネットが、さまざまな技術によって便利に、かつ安全に支えられていることを実感できる展示を目指します。
7.具体的な出展内容(6.の目的を実現するために、どのような出展内容としましたか?)
本展示では、ネットワーク技術やセキュリティ技術を、触って、楽しみながら体験できるよう、以下の内容を出展します。
1. ネットワーク技術体験
(1) 模型を使ったインターネット構築体験
LANケーブル(光ケーブル)やスイッチ、ルータを模型として再現し、参加者自身が機器を接続して、実際に端末同士が通信できていることを確認することで、普段、家庭や学校で利用しているインターネット通信の仕組みを体験できるようにしました。無線通信技術の発展により、普段は目に見えないインターネットを構成する基盤の仕組みやその中でデータはどのように届けられるのかを直感的に理解できるようにします。
2. セキュリティ技術体験
(1) 素因数分解チャレンジ
インターネット上の通信で実際に利用されている暗号技術の基礎であるRSA暗号で利用されている数学的な考え方を、小学生でも体験できるようなシステムを構築しました。具体的には提示される数字を制限時間内に素因数分解するゲームを開発しました。小さな整数から始め、徐々に数字が大きくなっていき、難しい問題へ挑戦してもらうことで、「コンピュータでも簡単には解けない問題がある」というセキュリティ、特に暗号の基礎となる考え方を体感してもらうことを目的としています。さらに結果をランキング形式で表示することで、参加者の挑戦意欲を湧き立てるようにしています。
(2) 謎解き型暗号体験
シーザー暗号、スキュタレー暗号、レールフェンス暗号、秘密分散暗号など、古典的な暗号から近代的な暗号までを題材とした謎解き型の暗号体験を展示します。イラストやパズルを活用して謎解きの形式とし、また推理漫画で使われていることを紹介するなど、小さな子どもから保護者まで楽しみながら学習できる展示を目指します。単に暗号を解くだけではなく、「なぜ暗号が必要なのか」「情報を守るためにはどのような技術があるのか」まで考えてもらえるような構成を目指します。
これら体験を通して、ネットワーク技術やセキュリティ技術を身近な技術として理解してもらい、インターネットを安全に利用するための基礎知識を育むことを目指します。
8.出展内容を説明する写真や図(1点以上)

インターネット構築体験教材

素因数分解チャレンジの画面

謎解き型暗号教材の例

パズルを使った視覚復号型秘密分散法の例
9.科学を社会に伝えるために、特に工夫していること・意識していることは何ですか?
本展示では、体験を通してその仕組みを理解することを重視し、それら技術に興味を持つきっかけとなるよう心掛けました。ネットワーク技術やセキュリティ技術は、社会に不可欠な技術である一方、その仕組みは目に見えず、難しい印象を持たれやすいと考えています。そのため、実際に自分で模型やパズルなどものに直接、触って、操作してネットワークを構築する、暗号を解くなど、自らが体験しながら学べる展示としました。
10.その他、アピールポイントなど、ご自由にご記入ください(自由記入欄)
本展示では、若年層でもネットワーク技術やセキュリティ技術を、触って、楽しみながら体験できるように模型を使った教材や様々な暗号型の教材を用いました。
今後も、ネットワーク技術やセキュリティ技術を身近に感じてもらい,楽しく学ぶことができる教材開発を継続し、地域社会への科学技術の普及と、子どもたちの科学技術への興味・関心を育む活動を続けていきたいと思います。